
三菱一号館美術館「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」会場
三菱を創業し、4代にわたって社長をつとめた岩崎彌太郎、彌之助、久彌、小彌太が、芸術文化の研究・発展を通じて行った社会貢献の歴史をたどりつつ、三菱が収集した作品群100点余りを展観する展覧会が、三菱一号館美術館で始まる。
三菱は、土佐出身の岩崎彌太郎が、土佐藩開成館の事業を受け継いだ九十九商会として、1870(明治3)年に設立。彌太郎がその後の三菱による事業多角化のための基礎を築くと、彌太郎の弟で第二代社長の彌之助は「海から陸への戦略転換」を推進し、静嘉堂文庫も設立。彌太郎の長男で第三代社長の久彌は、近代的マネジメントを推進し、東洋文庫を設立。彌之助の長男で第四代社長の小彌太は、三菱グループ共通の経営理念となる「三綱領」を制定。文庫と並んで美術庫を築き、財団法人静嘉堂を設立して公開した。
展覧会では静嘉堂と東洋文庫が所蔵する国宝12点、重要文化財31点を含む美術工芸品、古典籍などに、三菱経済研究所の所蔵作品もあわせて紹介。
静嘉堂蔵の国宝《曜変天目(稲葉天目》と東洋文庫蔵の国宝《古文尚書》などが並んで紹介される貴重な機会となり、文化面で三菱が果たした役割にも目を向けていく。
「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」は三菱一号館美術館で2021年6月30日(水)~9月12日(日)に開催。入館料は当日一般 1,900円など。

三菱一号館美術館「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」会場

三菱一号館美術館「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」会場

三菱一号館美術館「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」会場

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