
「ルーヴル美術館展 愛を描く」記者発表で挨拶をする、国立新美術館の逢坂恵理子館長
フランスのルーヴル美術館が有する膨大なコレクションから、精選された74点(1点のみカルヴェ美術館蔵)の絵画を通して「愛」の表現の諸相をたどる展覧会が開催される事となり、都内で記者発表が行われた。
展覧会は2018〜2019年にかけて、国立新美術館と大阪市立美術館で開催され、約70万人を動員した「ルーヴル美術館展 肖像芸術――人は人をどう描いてきたか」に続いて行われる企画。
西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのか、ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、ジェラール、シェフェールなどの名画を通して、16世紀から19世紀半ばまで、約350年にわたる愛の表現の諸相をひもといていく。
構成はプロローグ「愛の発明」に続き、第1章「愛の神のもとに─古代神話における欲望を描く」、第2章「キリスト教の神のもとに」、第3章「人間のもとに─誘惑の時代」、第4章「19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇」。
展覧会の目玉といえるジャン=オノレ・フラゴナールの《かんぬき》は、26年ぶりの来日となる。
この日の記者発表には、展覧会の“案内人”を務める、満島ひかりさんも登壇。「これまで多くの方々から見られ、脈々と愛されてきた作品に対して、リスペクトを感じています。 展示をきっかけに、みなさんの内に秘めた様々な“愛”が溢れていってほしい。」と語った。満島さんは、声優の森川智之さんとの共演で、音声ガイドも担当する。
また、SOIL & "PIMP" SESSIONS、三浦大知と展覧会のテーマソング「eden」もつくりあげることが決定。満島さんは、作詞も担当する。
「ルーヴル美術館展 愛を描く」は2023年3月1日(水)~6月12日(月)、国立新美術館 企画展示室1Eで開催。観覧料は一般 2,100円など。混雑緩和のため、事前予約制(日時指定券)が導入される。12月14日(水)18時からは、一般当日券より300円お得な早割りペアチケットも数量限定で販売される。
東京展の後に、京都市京セラ美術館に巡回する(6月27日~9月24日)。

「ルーヴル美術館展 愛を描く」記者発表 展覧会の“案内人”を務める、満島ひかりさん ⓒNTV

《かんぬき》 ジャン=オノレ・フラゴナール 1777-1778年頃 油彩/カンヴァス 104x122cm パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom

《眠る幼子イエス》 サッソフェラート(本名 ジョヴァンニ・バッティスタ・サルヴィ) 1640-1685年頃 油彩/カンヴァス 77x61cm パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Stéphane Maréchalle / distributed by AMF-DNPartcom

《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》 フランソワ・ジェラール 1798年 油彩/カンヴァス 186x132cm パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Tony Querrec / distributed by AMF-DNPartcom

《アモルの標的》 フランソワ・ブーシェ 1758年 油彩/カンヴァス 309x210cm パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Gérard Blot / distributed by AMF-DNPartcom