
千葉県・千葉市の千葉市美術館で「1968年 激動の時代の芸術」が開催されている。
今からちょうど50年前にあたる1968年の芸術状況を、現代美術を中心に回顧する企画。
1968年は、世界中で近代的な価値がゆらぎはじめ、各地で騒乱が頻発。日本でも、全共闘運動やベトナム反戦運動などで社会が騒然とするなか、カウンターカルチャーやアングラのような過激でエキセントリックな動向が隆盛を極めた。
現代美術の世界では、多くの芸術家が日本万国博覧会(大阪万博)の準備に協力する一方で、万博に参加しなかった作家や評論家はこの動きを批判。「もの派」の嚆矢ともいうべき関根伸夫の《位相-大地》が発表され、写真同人誌『プロヴォーク』も創刊されたのもこの年にあたる。
展覧会では磯崎新、赤瀬川原平、高松次郎、0次元、横尾忠則、宇野亜喜良、寺山修司、唐十郎、シュウゾウ・アヅチ・ガリバー、土方巽、林静一、森山大道、関根伸夫らの作品・資料、約400点を紹介。この時代の芸術を輪切りにして展観する。
1968年オープンのサイケデリックディスコ「MUGEN」のライティング・ショーも、マルチプロジェクションで再現されている。
「1968年 激動の時代の芸術」は千葉市美術館で11月11日(日)まで開催。観覧料は一般 1,200円、大学生 700円、小・中学生、高校生は無料。
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