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    国宝「一遍聖絵」、関西で17年ぶりに公開へ
    (掲載日時:2018年10月23日)
    国宝「一遍聖絵」、関西で17年ぶりに公開へ

    踊り念仏で知られる時宗の宗祖、一遍(1239-1289)の生涯を描いた国宝の絵巻「一遍聖絵」(いっぺんひじりえ:清浄光寺(遊行寺)蔵)全12巻が、2019年春に京都で公開される事となり、2018年10月23日(火)、都内で記者発表が行われた。

    一遍は、念仏をとなえることで誰もが往生をとげられると説き、全国を行脚して念仏札をくばり、布教につとめた。

    一遍聖絵は、一遍の没後にその生涯を描いた絵巻物。やまと絵と漢画の技法が融合しており、山水や寺社の美しい表現や、踊り念仏に集う人々をひとりひとり異なる表情で描くなど、鎌倉時代を代表する絵巻として名高い。通常の絵巻物は紙に描かれる事が多いが、一遍聖絵は絹地に描かれている点でも珍しい。

    展覧会では一遍聖絵のほか、一遍の教えを引き継いだ二祖の真教(1237-1319)の足跡もつづられた「遊行上人縁起絵」、一遍や真教など歴代祖師の肖像画や肖像彫刻など、時宗の名宝を一堂に展示する。

    展覧会は時宗二祖の真教(1237-1319)の700年ご遠忌を祈念した企画展で、「一遍聖絵」全12巻が関西で一挙に公開されるのは、修理完成を記念して展示されて以来、17年ぶりとなる。

    展覧会の構成は、以下の5章。

     1章「浄土宗から時宗へ」
     2章「時宗の教え 一遍から真教へ」
     3章「国宝 一遍聖絵の世界」
     4章「歴代上人と遊行 時宗のひろまり」
     5章「時宗の道場とその名宝」

    出品総数は134件、うち国宝3件、重要文化財34件、重要美術品2件(すべて暫定数)。国宝「一遍聖絵」は、全12巻の前半部が前期、後半部が後期に展示される。

    「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」は、京都国立博物館で2019年4月13日(土)~6月9日(日)に開催。観覧料は当日券が一般1,500円、大学生 1,200円、高校生 900円。それぞれ200円引きの前売券は2019年2月12日(金)から発売。
     発信:インターネットミュージアム
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