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レポート
ルドゥーテの「バラ図譜」展
上野の森美術館 | 東京都
ボタニカルアートの金字塔、全169点
「花のラファエロ」「バラのレンブラント」と称えられたフランスの宮廷画家、ピエール=ジョセフ・ルドゥーテ。版画の大著「バラ図譜」の全169作品を公開する展覧会が、上野の森美術館で開催中です。
古代種のガリカ系。古代ギリシア・ローマ時代から栽培されてきたもの
ルドゥーテの肖像
地味になりがちな一重咲きの小輪バラも、微妙な表現が施されて単調さを感じない
ケンティフォリア系。花弁数が多く、花も大きくて華やか
会場
当時は八重の黄色いバラは珍しかったそうです
こちらは特別出品のルドゥーテの肉筆画(水彩)
開催中はルドゥーテ・チェンバロの演奏も行われています(毎日13時と15時の2回)
グッズ売り場も華やかです
植物を学術的な特徴も含めて正確に描いた絵画、ボタニカルアート。写真が無かった時代において、写実的に植物を描く能力は、国の科学力につながる大きな意義がありました。その第一人者ともいえる存在がピエール=ジョゼフ・ルドゥーテです。


会場

ドゥーテの名声を不動のものとしたのが、ナポレオン1世の皇后ジョゼフィーヌによってコレクションされたバラを描いた「バラ図譜」です。

点刻彫版法による銅版画で細部を表現。刷った後にも部分的な補彩が施され、「ボタニカルアートの金字塔」とまで言われています。


細部の表現も見事です

展覧会では全169点を古代種、ケンティフォリア系及びモス系、チャイナ系、オールドローズ、ワイルドローズ(野生バラ)など、バラの種類別に展示。会場はバラの絵で埋め尽くされています。

180年以上も前に編纂されたものですが、緻密で生き生きとした描写は、まったく古さを感じさせません。


それぞれのバラの特徴が描き分けられます

多数のバラが描かれている「バラ図譜」ですが、実は現存しない種も含まれています。芸術的な価値はもちろんですが、植物学上も重要な資料といえる存在です。(取材:2012年6月6日)

Les Roses バラ図譜

ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ (著)

河出書房新社
¥ 14,700

会場
会期
2012年6月6日(水)~6月25日(月)
会期終了
開館時間
10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし展示によって異なる)
休館日
会期中無休
住所
東京都台東区上野公園1-2
電話 03-3833-4191(代表)
03-3833-4191(代表)
公式サイト http://www.ueno-mori.org/
料金
一般・大学生以上1,000円
(身体障害者と付き添いの方、65歳以上、高校生以下無料)
展覧会詳細 ルドゥーテの「バラ図譜」展 詳細情報
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