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レポート
Seed 山種美術館 日本画アワード 2016 ―未来をになう日本画新世代―
山種美術館 | 東京都
日本画の魅力を未来へ
開館50周年の山種美術館で、公募展「Seed 山種美術館 日本画アワード 2016」がはじまりました。以前開催されていた「山種美術館賞展」の趣旨を継承し、日本画の魅力を未来に引き継ぐべく新たにスタート。多数の力作が集まった応募作品の中から、入選した40作品が展示されています。
(左から)大賞・京都絵美《ゆめうつつ》 / 特別賞(セイコー賞)・狩俣公介《勢焔》
(左から)審査員奨励賞・外山諒《Living Pillar》 / 優秀賞・長谷川雅也《唯》
(左から)北川安希子《対自―ハシビロコウ》 / 川原田明有未《つのづの》
(左から)今岡一穂《虚と実》 / 漆原夏樹《彼女の風景》
(左から)江川直也《冬三日月》 / 小田川史弥《春景》
(左から)清水航《彩りの水辺》 / 鹿間麻衣《陽光》
(左から)高木かおり《鎮魂歌》 / 鈴木季邦《ウチヒサールの風》
(左から)竹原美也子《ひぐらしの鳴くとき》 / 立木美江《虫送り》
(左から)三鑰彩音《依存》 / 水野淳子《消えない記憶》
一昨年に開催が発表され、注目を集めていた「Seed 山種美術館 日本画アワード 2016」。完全公募制で応募総数は全259点。年齢は18歳から年齢制限上限の45歳まで、居住地も北海道から沖縄までと、幅広く作品が集まりました。

一次審査で88点に絞られた後、7名の審査員による実見で選ばれたのが、対象も表現手法も多彩な40点の入選作です。

作品はミクストメディア(混合技法)も可ですが、「墨、岩絵具、胡粉、膠などを主に使用」「多様な画材を使用しながらも、従来の日本画の技法に立脚した作品」と、基本的には伝統的な日本画を求めるもの。もちろん新作ばかりですが、その中でもバラエティ豊かで若い個性があふれています。


会場

大賞に選ばれたのは、京都絵美さんの《ゆめうつつ》。はかない日常の揺らぎを描いたという本作は、ぼかしの中から浮かび上がるような魅力的な女性像です。

日本画といえども紙に厚塗りで描く手法が現代では多く見られますが、京都さんは絹本に薄描き。仏画の研究を自作に取り入れています。ちなみに、お名前の読みは「みやこ えみ」さん。雅号ではなく本名です。

優秀賞は長谷川雅也さんの《唯》。見慣れた紫陽花を包み込む青と緑のグラデーションが、実に鮮やか。とても目を引く作品です。


大賞・京都絵美《ゆめうつつ》 / 優秀賞・長谷川雅也《唯》

会場後半には、以前開催されていた「今日の日本画 山種美術館賞展」から第1回~第4回の受賞作品も並びます。

同展は初代館長の山﨑種二氏(現館長の山﨑妙子氏の祖父)が創設。隔年で14回開催され、私立美術館が若手作家を応援する賞の草分け的な存在として高い評価を得ていました。受賞作家や出品作家には、現在、画壇の中心的な存在として活躍している人も多数います。


「今日の日本画 山種美術館賞展」の受賞作品

ミュージアムショップでは、山種美術館ではお馴染みのハンディサイズの図録も好評販売中(税込 1,080円)。本図録では入選作家40人全員のコメントと顔写真が紹介されており「この人がこの絵を描いたの?!」という驚きがいくつもありました。

本展以降は、山種コレクションの名品選がⅠ・Ⅱと続きます。名品選Ⅰが開催中の7月7日(木)は山種美術館の開館記念日という事もあり、なんとこの日は来館者全員に、8月27日から開催される「浮世絵六代絵師の競演」展の招待券1枚がプレゼントされるという太っ腹企画も発表されました。カレンダーにマークしておいてください。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2016年5月30日 ]



■Seed 山種美術館 に関するツイート


 
会場
会期
2016年5月31日(火)~6月26日(日)
会期終了
開館時間
10:00~17:00(入館16:30まで)
※特別展の開館時間は変更になることもあります。
休館日
月曜日
住所
東京都渋谷区広尾3-12-36
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://www.yamatane-museum.jp/
料金
一般700円(500円)・大高生500円(300円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。
[お得な割引サービス]
きもの割引:会期中、きものでご来館のお客様は、団体割引料金となります。
展覧会詳細 Seed 山種美術館 日本画アワード 2016 ―未来をになう日本画新世代― 詳細情報
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