学芸員が選ぶ おすすめミュージアム

    第0回 古川幹夫(インターネットミュージアム 編集長)

    初回はイレギュラーで、私、古川からスタートします。インターネットミュージアムは1996年オープン、私は2011年から担当するようになりました。数えていませんが、写真と動画入りの展覧会の取材記事を1,000本以上は書いていると思います。

    美術は昔から好きですが、年を取るにつれて歴史や民俗などにも関心が広がり、ミュージアムと名がつけば何でも楽しめる雑食体質になりました。中でも、最近は個人をとりあげたミュージアムにひかれており、南方熊楠記念館、中曾根康弘記念館、寺山修司記念館などは印象に残っています。

    まだ日本にも行った事が無いミュージアムがたくさんあるので、当面の目標は、国内の著名ミュージアムを完全制覇! そのためにも、コロナ禍の終焉を願う毎日です。


    VRコンテンツの体験中です。遊んでいるわけではありません。




    私のおすすめミュージアム

    太田記念美術館

    取材で多くのミュージアムを訪れているので、ひとつだけ紹介するのは気が引けるのですが、浮世絵好きという個人的な志向も含めて、太田記念美術館をご紹介したいと思います。

    日本が誇る浮世絵文化を、抜群の立地で紹介できるのが最大の強み。コロナが落ち着いてインバウンドが戻ってきたら、以前のように外国人の大人気スポットになるでしょう。

    展覧会の内容も個性的で、定番の浮世絵師はもちろんですが、「あなたは誰?」というような知られざる絵師が、ときおり出てくるのが嬉しい限り。 「江戸の悪」「和装男子」「江戸の凸凹」など、展覧会のタイトルもユニークで、学芸員の個性が溢れています。

    細かなポイントですが、展示ケースが浅めなのは、とても好感が持てます。雲母摺(きらずり)や空摺(からずり)などの特殊な摺りは、できるだけ近くで鑑賞したいものです。

    Twitterの積極的な活用など、小規模館ながら業界でも注目を集めるような動きも素晴らしいと思います。これからも、何度もお邪魔する予定です!



    太田記念美術館


    太田記念美術館

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