重要文化財《洋人奏楽図屏風》(左隻)

この作品の応援メッセージを見る

重要文化財《洋人奏楽図屏風》(左隻)桃山時代 作者不明

MOA美術館

桃山時代、キリスト教の伝来とともに、当時宣教師たちによって運営されたコレジオやセミナリオなどの学校では、信徒子弟への体系的な教育が行われ、セミナリオでは絵画教育も行われていました。ヨーロッパの絵画の主題や技術が、主にに聖画や銅版画を中心に教授されたらしく、この屏風も、キリスト教の布教効果ををあげるべく、洋画教育を施された日本人によって描かれたものでしょう。港の見える丘陵で羊のいる樹木、愛の神殿、城郭などは、いずれも西洋中世銅版画に描かれた題材です。

担当者からのコメント:桃山時代、今から約500年ほど前に描かれた作品です。六曲一双の画面に日本の顔料を胡桃油か荏油(じんゆ)に溶いて油絵の効果を出し、以前の日本画には見られない陰影のある立体表現など、外来技法取得の跡が見られます。日本絵画史上特異な画風として注目されるのではないでしょうか?
当時の画家は何を思い感じながらこの作品を描いたのでしょう・・・可愛らしい羊の群れなど、見れば見るほど目が離せなくなります。

この作品の応援メッセージを見る
この作品に投票する
投票は締め切りました。たくさんの応援ありがとうございました。
おすすめレポート
学芸員募集
北海道標津町文化財担当職員募集 [標津町ポー川史跡自然公園]
北海道
国立文化財機構事務職員採用 [東京国立博物館他、所管の施設]
東京都
東京都江戸東京博物館 常勤契約職員(主事級)〔国際交流事業担当(学芸)〕募集 [東京都江戸東京博物館]
東京都
東京都江戸東京博物館 短時間契約職員(専門調査員)〔学芸担当〕募集 [東京都江戸東京博物館]
東京都
東京都江戸東京博物館 常勤契約職員(主事級)〔学芸担当〕募集 [東京都江戸東京博物館]
東京都
展覧会ランキング
1
東京都美術館 | 東京都
ミロ展
もうすぐ終了[あと13日]
2025年3月1日(土)〜7月6日(日)
2
東京国立博物館 | 東京都
イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
開催中[あと41日]
2025年3月25日(火)〜8月3日(日)
3
三菱一号館美術館 | 東京都
ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠
開催中[あと76日]
2025年5月29日(木)〜9月7日(日)
4
TOKYO NODE | 東京都
デザインあ展 neo
開催中[あと92日]
2025年4月18日(金)〜9月23日(火)
5
国立西洋美術館 | 東京都
スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで
開催まであと8日
2025年7月1日(火)〜9月28日(日)