
「セカイノコトワリ ― 私たちの時代の美術」記者発表会場より
世界のグローバル化が進み、日本人作家の海外での発表の機会が増えた1990年代から2025年現在までの美術表現を紹介する展覧会が京都で開催されることになり、都内で記者発表が行われた。出品するのは国内の20作家。
作家は、青山悟、石原友明、AKI INOMATA、小谷元彦、笠原恵実子、風間サチコ、西條茜、志村信裕、高嶺格、竹村京、田中功起、手塚愛子、原田裕規、藤本由紀夫、古橋悌二、松井智惠、宮島達男、毛利悠子、森村泰昌、やなぎみわ。
展覧会では、ヴェネツィア・ビエンナーレなど国際的な発表経験を持つ作家から、関西・京都のアートシーンに影響を与えてきた作家、さらに若手まで、代表作や新作を交えて紹介。現在進行形の表現に触れる機会となる。
松井智惠、石原友明らは、記念碑的なインスタレーションを再展示。田中功起、毛利悠子、藤本由紀夫は、美術館の空間に合わせた新作を発表する。
展覧会のタイトルは「セカイノコトワリ」。外来語や新しい概念をカタカナで表記するように、未知のものへの解釈を保留しつつ、思考を更新していく態度を意味しているという。
主催は京都国立近代美術館と株式会社メルコグループ。独立行政法人国立美術館と民間企業の協働による新たな試みで、京都開催にもかかわらず、4カ月前という早い時期に東京での発表となった。
「セカイノコトワリ ― 私たちの時代の美術 #WhereDoWeStand? : Art in Our Time」は、京都国立近代美術館で、2025年12月20日(土)~2026年3月8日(日)に開催。

福永治(京都国立近代美術館 館長)

牧寛之(株式会社メルコグループ 代表取締役社長)