《黄褐釉猪(おうかつゆういのしし)》

この作品の応援メッセージを見る

黄褐釉猪(おうかつゆういのしし)中国・唐時代(8世紀)

山口県立萩美術館・浦上記念館

垂れさがった耳、ドングリに似た上目づかいの眼、歯を喰いしばった口と、一見アンバランスな要素で構成されているようで、全体として見ると調和のとれた妙に愛嬌のある顔立ちをした猪の陶像です。
中国では『猪』とは家畜化された豚を指しますが、短いながらも残った牙と立派なタテガミが野生の名残を感じさせます。また、猪(豚)は一度に多数の子どもを産むことや家畜としての資産性から、中国では富の象徴となっていて、唐時代にも豚の陶像の類例が複数見られます。
赤みがかったの胎土の上に白化粧が施され、体部全体にはたっぷりと黄褐釉が掛けられています。焼成中に薪の灰が掛かり変色した肩部が、却って動物の肌の荒々しさのようにも映り、火を扱うやきものの偶然の美しさが現れています。

この作品の応援メッセージを見る
この作品に投票する
投票は締め切りました。たくさんの応援ありがとうございました。
おすすめレポート
学芸員募集
地域おこし協力隊(文化財調査・活用促進員)募集します! [小坂町郷土館博物館]
秋田県
くじゅう地区管理運営協議会(長者原ビジターセンター)職員募集 [長者原ビジターセンター]
大分県
【美術品の撮影】美術品オークション会社・アルバイトスタッフ募集【(株)毎日オークション】 [東京都江東区有明3-5-7 TOC有明ウエストタワー5階]
東京都
独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所 有期雇用職員(事務補佐員)募集 [東京文化財研究所]
東京都
愛媛県歴史文化博物館 学芸員募集 [愛媛県歴史文化博物館]
愛媛県
展覧会ランキング
1
東京都美術館 | 東京都
ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
開催中[あと46日]
2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
2
上野の森美術館 | 東京都
「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」
もうすぐ終了[あと4日]
2025年9月20日(土)〜11月9日(日)
3
出羽桜美術館 | 山形県
没後40年 有元利夫 優美な絵画世界への誘い
開催中[あと32日]
2025年9月5日(金)〜12月7日(日)
4
東京国立博物館 | 東京都
特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
開催中[あと25日]
2025年9月9日(火)〜11月30日(日)
5
国立西洋美術館 | 東京都
オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
開催中[あと102日]
2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)