没後30年記念 発酵学の父・坂口謹一郎と短歌

    にいがた文化の記憶館 | 新潟県

     坂口謹一郎(高田町〔現上越市〕生まれ、1897~1994年)は、味噌や醤油、酒の醸造などに欠かせない発酵を化学的に解明し、日本の食生活の発展に貢献した、応用微生物学の世界的権威です。酒に関する著書や豊富な知識から「酒博士」と呼ばれ、親しまれました。  歌人としても評価されており、1975(昭和50)年、77歳の時には宮中歌会始の召人を務めました。坂口が作歌を始めたのは50歳前後のこと。研究生活の傍ら、自身の研究に向き合う姿勢や、酒を愛する歌、愛郷の歌などを詠みました。歌人・坂口謹一郎は、自らの歌を、自身が理想とする「喉に障りなく、水の如く飲める酒」のようでありたいと願っていました。  本展では没後30年を記念して、歌人としての坂口謹一郎を紹介します。 坂口 謹一郎(さかぐち・きんいちろう)新潟県高田町(現上越市)生まれ、1897(明治30)~1994(平成6)年  応用微生物学者、文化勲章受章者。  酒や味噌、醤油など麹菌を利用した発酵の過程を化学的に解明するなど、応用微生物学の世界的権威。高田中学(現高田高校)から東京の順天中学(現順天中学高校)を経て第一高等学校(現東京大学)に首席で入学。その後、東京帝国大学農学部で学び、卒業後は同校の教授になりました。お酒についての名著も多く、「酒博士」と呼ばれました。  日本初の微生物学研究の場「応用微生物研究所(現定量生命科学研究所)」を創設し、研究者の指導と育成にも力を尽くしました。  優れた歌人としても知られ、歌集『醗酵』があります。  1965(昭和40)年にフランスのレジオン・ドヌール勲章を、1967(昭和42)年に文化勲章を受章。
    会期
    2024年11月26日(火)〜2025年3月9日(日)
    会期終了
    開館時間
    午前10時 〜 午後5時
    (観覧券の販売は午後4時30分まで)
    料金
    一般 500円
    学生〔高校生以上〕300円
    中学生以下無料
    ※20名以上の団体は、各料金から2割引き
    休館日 月曜日(ただし1月13日、2月24日は開館)、 年末年始(12月28日~1月3日)、1月14日(火)、2月25日(火)
    観覧時間の目安 ~60分
    公式サイト https://nmmc.jp/exb/4795
    会場
    にいがた文化の記憶館
    住所
    〒950-0088 新潟県新潟市中央区万代3-1-1 新潟日報メディアシップ5階
    025-250-7171
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