ピカソ、マティスと20世紀の画家たち　フォーヴィスムとキュビスム

フォーヴィスムとキュビスムは、20世紀絵画に新境地を開いた代表的な美術運動です。マティスに代表されるフォーヴィスムの画家たちは、造形要素の中でも特に色彩に注目し、鮮やかな色彩と大胆な筆致を特徴とする作品を描きました。そして、それぞれの個性的な活動の展開が、大きな時代の流れを形成していきました。また、ピカソとブラックに代表されるキュビスムは、造形要素の中でも特に空間に注目し、古典的な遠近法によらない独自の画面空間を創造しました。彼らの運動は多くの賛同者を生み、全ヨーロッパに広がる運動となりました。 　本展は、特にフランスのボルドー美術館やドイツのルートヴィヒ美術館をはじめ、国内外の美術館や個人コレクターの協力を得て、フォーヴィスムとキュビスムの画家たちにあらためて焦点を当てながら、20世紀美術を牽引した二台運動の作品を紹介し、その活動の軌跡に迫ろうとするものです。