ニュウドウイカは胴の部分の大きさだけでも2mに達する超大型種のイカです。今回、タコ漁の網に偶然かかって死んでいたニュウドウイカをスルメ加工し、当館で初公開いたします。このスルメは全長約3mで、今回世界最大のスルメとしてご紹介いたします。
その他、全長2cm程度の日本最小種として知られるヒメイカをはじめ、イカの仲間たちの生体を同時にご紹介します。イカは私達の食卓でおなじみですが、飼育の難しさから展示されることは少ない生き物です。この機会に、世界最大のスルメとともに是非ごらんください。
■ニュウドウイカ 学名:Moroteuthis robusta
大きなものでは胴の部分の長さだけでも2m、腕を含めた全長は3mを優に超える超大型種です。北太平洋の寒流域の深場に生息し、マッコウクジラの重要な餌としても知られている。弱ったものが海岸に打ち上げられて発見される事もある。
肉質は柔らかく水分が多いが加熱すると固くなり、味も塩辛いので食用には適さない。今回スルメとして展示公開するものは、タコ漁の網に偶然掛かって死んでいたものを加工して紹介。
■ヒメイカ 学名:Idiosepius paradoxus
インド洋から西太平洋、オーストラリア北岸沿岸部の藻場で見られるイカで、全長2cm程度の日本最小種です。背中側に粘着細胞を持ち、海藻のアマモなどに付着することができます。飼育水槽内でも海藻や岩の下側にはりついていることが多く、見つけるのに苦労するかもしれませんが、餌である生きたアミを食べる時には泳ぎだします。