古来より、日本では「鬼」という存在がいろいろな形で語り継がれてきました。
平安の頃より、目に見えない恐怖である疫病を「鬼」と称し、都で人々が次々と姿を消すことも、「鬼」によるものとされました。
また、未知の人種(異人)を「鬼」と呼ぶなど、邪悪な心や理解を超える、奇怪で異様な現象は「鬼(妖怪)」の仕業と考えられたのです。
共通していえるのは「自分たちとは異なるもの」ということ。
10回目を迎える「和のあかり」では、「鬼」をテーマに、部屋ごとにさまざまな表現をご覧いただきます。
階段を上るたびに現れる世界の先に、たどり着くものは何なのか…。
現代にも息づく「鬼」の存在を、自らの心に問うひとときをお過ごしください。