目に飛び込んでくるもの、それは、事件だ。

    中村宏・図画事件1953-2007

    東京都現代美術館 | 東京都

     自らを「絵画者」と称し、現代美術の潮流に逆らうかのように独自の道を歩み続けてきた画家、中村宏。その作品は、国内の美術館において数多く収蔵され、戦後の日本美術史を語る上でなくてはならない存在です。本展は、97年に練馬区立美術館で開催された展覧会から10年、満を持して開催される、中村宏の全貌を紹介する初の大個展です。  50年代の政治的・社会的史実に基づいて描かれたルポルタージュ絵画の代表作≪砂川五番≫、一つ目セーラー服少女や望遠鏡等のモチーフが散りばめられた≪望遠鏡列車≫に代表されるシュルレアリスム的な作品、水木しげるがその作品のモデルにしたといわれる≪パシフィック≫、近年にいたる≪限界標示≫シリーズ、そして本展覧会のために制作された新作--。  出品総数約300点。絵画作品約100点に本の装丁、挿画、イラストレーションを加え、時代・テーマを追って中村作品の魅力を余す所なく紹介します。  一つ目、望遠鏡、飛行機、立ち入り禁止等、独特のモチーフを多用する中村の作品は、常に観賞者への積極的なコミュニケーションを追求しています。一目見れば忘れることができないほどの衝撃を我々に残し、瞬く間にその作品世界に惹き込んでしまう中村の作品。それは、中村の作品世界と遭遇することによって引き起こされる「図画事件」なのです。  常に観る者をまきこみ続ける「図画事件」の連鎖、ある一人の異系の画家 中村宏の50年にわたる全貌をご紹介します。
    会期
    2007年1月20日(土)〜4月1日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
    料金
    一般1000円(800円)、学生800円(640円)、中高校生・65歳以上500円(400円)、小学生以下無料 ※( )内は団体料金 ※企画展のチケットでMOTコレクションもご覧いただけます
    休館日 月曜日※但し、2月12日(月)は開館・13日(火)は休館
    会場
    東京都現代美術館
    住所
    〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
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