VOCAに映し出された現在 「いまいるところ/いまあるわたし」

    宇都宮美術館 | 栃木県

     「VOCA」は「The vision of Contemporary Art」の略称です。日本語では「現代美術の展望-新しい平面の作家たち」と言いますが、「VOCA(ヴォーカ)展」といったほうが、通りがよいでしょう。絵画(平面)を志す人たちの登竜門として、1994年にスタートしてから今年で13回目となる、今日もっともよく知られた現代美術の展覧会のひとつで、上野の森美術館(東京・上野)を会場に毎年開催されてきました。  この展覧会は、全国各地の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者等に1名の作家推薦を依頼し、推薦された作家は例外なく会場に展示して、数名の選考委員によって「VOCA賞」や「VOCA奨励賞」などを決定していくというシステムによって運営されてきました。各地の推薦者は作家を推薦するとともに、その理由を図録に掲載することによって責任を明確化し、また選考委員は各地の推薦者による選りすぐりの作家の作品を一堂に会して見ることで、より広範なフィールドに立った作品評価とともに、変遷していく絵画表現の傾向や志向をうらなうことができるということになります。  こうした新しい仕組の展覧会形式によって、「VOCA展」は絵画(平面)表現の限界が問われて久しい状況の中で、他のさまざまな表現メディアとの拮抗あるいは交錯の中から逆に絵画表現の新しい見方や斬新な切り口で現代の表現を生み続ける磁場としての評価を年々高めて今日にいたっています。  この企画では、同展覧会の誕生以来12年にわたるVOCA賞、VOCA奨励賞を受賞した作家の作品56点を展示し、その優れた成果を振り返るとともに、受賞作品の中の7名による近作小品の出品およびアーティスト・トーク、ワークショップなどの企画を通じ、絵画表現の現在と今後の展開を合わせてご紹介しようというものです。
    会期
    2006年7月9日(日)〜9月18日(月)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00(入館16:30まで).
    料金
    一般700円(560円)、大学生・高校生500円(400円)、小学生・中学生200円(160円) ※( )内は20名以上の団体料金。 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者(1名)は無料。 ※本展は、「家庭の日」を支援します。会期中、小・中・高生のお子様同伴にてご来場のご家族は、観覧料が半額になります。
    休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館7月18日)
    会場
    宇都宮美術館
    住所
    〒320-0004 栃木県宇都宮市長岡町1077
    028-643-0100
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