ばらばらになった身体

    東京国立近代美術館 | 東京都

    たとえば頭部。とくに愛する人の頭部を身体の他の部分から切り離す表現は、長く美術家たちに好まれてきました。洗礼者ヨハネの首を持つサロメのすがたが示すように、相手のもっとも大事な部分を完全に自分の手の中に収めたい、という思いが、こうした表現の原動力となっているのかもしれません。 あるいは手。こちらに触れるやさしい感触を呼び覚ます手は、やはり美術家たちの深い愛着の対象として、しばしばクローズアップで描き出されます。 またはトルソ(頭部や腕、脚など身体の一部を省略して作られた作品)。重要な部分が欠けているという欠落感は、かえってそこにないものを補おうとする想像力を刺激します。 さらに、都市の孤独な生活の中で、ふと自分の身体がばらばらになる恐怖に襲われる、そんな感覚をとらえて表現した作品もあります。 この展覧会は、当館の所蔵品の中から選んだ彫刻、写真、絵画など約25点によって、「ばらばらになった身体」というテーマをさまざまな角度からご紹介するものです。 アルフレッド・スティーグリッツ、セバスチャン・サルガド、アレクセイ・フォン・ヤウレンスキーといった海外作家から北脇昇、大辻清司、河原温といった日本人作家まで、時代的にも、ジャンル的にも多岐にわたる当館のコレクションの一端をご覧いただけます。
    会期
    2006年8月5日(土)〜10月15日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00(入館は16:30まで)
    ※金曜・土曜は20:00まで開館(入館は19:30まで)
    料金
    一般420(210)円、大学生130(70)円、高校生70(40)円 ※( )内は20名以上の団体料金、いずれも消費税込 ※本展の観覧料で、「所蔵作品展 近代日本の美術」もご覧いただくことができます。 ※小・中学生、65歳以上無料 ※8月6日、9月3日、10月1日は無料(「ばらばらになった身体」展、所蔵作品展のみ)
    休館日 月曜日(9月18日、10月9日は開館、翌日休館)
    会場
    東京国立近代美術館 ギャラリー4(2階)
    住所
    〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
    おすすめレポート
    学芸員募集
    松山市立子規記念博物館 学芸員募集中! [松山市立子規記念博物館]
    愛媛県
    東山旧岸邸 正社員・契約社員 募集! [東山旧岸邸]
    静岡県
    柏原市教育委員会文化財課・歴史資料館 学芸員募集 [柏原市立歴史資料館]
    大阪府
    美濃焼ミュージアム 学芸員募集 [多治見市美濃焼ミュージアム]
    岐阜県
    HOSEIミュージアム 学芸員募集 [法政大学図書館事務部]
    東京都
    展覧会ランキング
    1
    国立西洋美術館 | 東京都
    西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで
    開催中[あと21日]
    2025年3月11日(火)〜6月8日(日)
    2
    大阪市立美術館 | 大阪府
    日本国宝展
    開催中[あと28日]
    2025年4月26日(土)〜6月15日(日)
    3
    TOKYO NODE | 東京都
    デザインあ展 neo
    開催中[あと128日]
    2025年4月18日(金)〜9月23日(火)
    4
    東京国立博物館 | 東京都
    イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
    開催中[あと77日]
    2025年3月25日(火)〜8月3日(日)
    5
    東京都美術館 | 東京都
    ミロ展
    開催中[あと49日]
    2025年3月1日(土)〜7月6日(日)