「コマーシャル-アート　～漫画広告の世界～」

　日本初のカラー漫画雑誌『東京パック』や「時事新報」の日曜特集欄『時事漫画』で諷刺画を中心に主筆として活躍した北沢楽天は、その誌面に掲載された企業の広告も漫画で描いています。 　明治半ばになると、新聞などによる商品の広告は印刷技術の向上により文字だけでなく絵も加わって華やかになり、人の目を引くためのさまざまな工夫が凝らされ、当時の風俗文化を窺い知ることのできる貴重な情報源です。 　今回は、『東京パック』や『時事漫画』に楽天たちが漫画で描いた商品広告を展示し、その表現の面白さを通して当時の風俗文化を紹介します。