土門拳記念館開館25周年特別展「棟方志功と土門拳」

　今年、土門記念館は昭和58年の開館から25年目を迎えました。開館25周年を記念し「棟方志功と土門拳」展を開催します。 　同じ東北出身である棟方志功と土門拳。二人は昭和13年、陶芸家濱田庄司を介して知り合います。以来、長く親交を持ち、それぞれに世界を冠する確固たる地位を築き上げてきました。 　今回は青森市の棟方志功記念館の協力を得て、棟方志功の代表作品である「釈迦十大弟子」全12点、「華狩頌」を特別展示します。土門は被写体を徹底的に凝視し、正面切って相手に真剣勝負を挑むような、ぎりぎりの緊張感の中でその人物像や事象の内面まで写し撮りましたが、その中には、「釈迦十大弟子」を作成中の文字どおり版木を凝視した棟方の鬼気迫る制作風景も見られます。