ルオー収蔵作品展 色の秘密

    パナソニック汐留美術館 | 東京都

     ルオーの制作期は大まかに初期、中期、後期の3つに分けられます。初期の1900年から1910年代は、暗い色彩の中にも、光のように明るい色使いが見られます。明暗表現の巧みさと色彩の組み合わせの技量に駆け出しの画家の才能が垣間見えます。1920年代から40年代までの中期作品は、初期よりも華やかな色使いです。深みと透明感を同時に伝えるステンドグラスのようなマチエール(絵肌)は、絵具を削っては塗る、という作業を繰り返す中で得られた、雲母のように薄く重ねられた色たちが作り出す偶然でもあり、計算された輝きでもあるといえます。そして、1940年代後半から1950年代の後期の作品は、ルオーならではの厚塗りと、命の輝きと恩寵が満ちているような、複雑でありながら限りなく明るい色彩が特徴です。力強い画面からは、老いてなお制作に没頭した画家の情熱があふれています。  本展では、この3つの制作期ごとに、ルオーの表現への営みを、制作の手法に焦点を当てながらご紹介します。作品を描いた支持体はキャンバスよりも紙が多かったこと、厚塗りの絵具の下地になっている今も乾ききっていない白い絵具のこと、そして完成後に何度も絵具が塗りなおされていることなど、ルオーの色の秘密をご覧にいれます。
    会期
    2009年2月7日(土)〜3月22日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00(入館は17:30まで)
    料金
    一般:500円、大学・高校生:300円、中・小学生:200円 ※65歳以上の方で年齢のわかるもの提示:400円 ※20名以上の団体:各100円引(但し65歳以上は適用外) ※障がい者手帳をご提示の方および付添者1名まで:無料
    休館日 毎週月曜日
    会場
    パナソニック汐留美術館
    住所
    〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-1  パナソニック東京汐留ビル4階
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
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