「浜口陽三生誕100年記念展 -未公開の油彩作品群と、きらめく銅版画- 」

    ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション | 東京都

     1909年に和歌山県広川町で生まれ、幼少期を千葉県の銚子市で過ごした浜口は、若くしてフランスに渡り、後年、カラーメゾチントという独自の銅版画の技法をしました。  この技法を使って浜口は、身近な果物やてんとう虫など、手のひらに包めるほどの小さな静物を、果てしない静寂の中に表現しました。銅版画ならではの深く緊密な闇をしたがえて、果物はかすかにきらめくかのような澄んだ色彩を帯び、何かをささやきかけてきます。作品のひとつひとつが、永遠というものの感触を見る人の記憶の底から呼び覚ますようです。  油彩画の中で見所となるのは、2005年に新発見された作品の数々、とりわけ1950年代に制作されたとみられる女性像です。銅版画とは一味違いますが、制作時期はちょうど浜口が銅版画に専念するようになる直前にあたり、いずれ銅版画へと行き着くことになる作家の行方を予兆しているかのような表現の工夫も見られます。3年間の修復を経た新発見の作品群の他に、晩年のスケッチや油彩画、ドローイング、手元で使っていたプレス機など、多数の作品と資料を初公開し、これまで知られることのなかった作家の一面に迫ります。  展示は前期・後期にわけて幼少時代から最晩年までを回顧展風にたどります。前・後期とも、代表的な銅版画十数点と、銅版画以外の作品を合わせて約60点の構成です。
    会期
    2009年4月1日(水)~2009年07月20日(月・祝)
    会期終了
    開館時間
    11:00~17:00、土・日・祝日は10:00~17:00
    ※入館は16:30まで
    料金
    大人600円、大学・高校生400円、中・小学生200円
    休館日 月曜(祝日の場合は翌日)、夏季休館、年末年始、展示替期間及び整理期間
    会場
    ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
    住所
    〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7
    03-3665-0251
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