空間のコンポジション　～クレー、カンディンスキーそしてモネ～　あなたは何が聞こえますか

クレーとカンディンスキーは、共にバウハウスで抽象絵画のコンポジションについて指導しています。モネの連作は、カンディンスキー、クレーの抽象作品と同様に、音楽的な構造が見られる点で共通しています。カンディンスキーはモネの「積みわら」の作品を見て、その事実に衝撃を受けています。本展覧会では、視覚的にはモネの空間と、カンディンスキーとクレーの空間は区切られていますが、その二つの空間を藤本由紀夫の「音」がつなぐことによって、絵画と音による響きの空間が作られます。 ＜藤本由紀夫＞ 1950年名古屋生まれ。大阪芸術大学音楽科卒。80年代半ばよりサウンド・オブジェの制作を行う。音を形で表現した作品を個展やグループ展にて発表。その作品をつかったパフォーマンスを行うなど、空間を利用した独自のテクノロジーアートの世界を展開している。