敦煌美術展 －シルクロード・砂漠の大画廊－

シルクロードのオアシス都市敦煌は、多くの人や文物が行き交い仏教文化の栄華が咲き誇った地で、周辺にはいくつもの石窟寺院が造られました。うち、4世紀から1000年の造営修復を経て今に492窟を伝える莫高窟は、壁画は延45,000平方メートルに及ぶ世界最大規模の石窟であり、内容も豊富です。 敦煌研究院の全面的な協力を得て忠実に復元された莫高窟第249窟、第158窟、蔵経洞をはじめ、華やかな壁画の模写、塑像の複製品なども展覧されますが、これらは模写・模造というレベルを越え、芸術作品としての評価に耐えるものでしょう。この機会に、砂漠の大画廊とも称される敦煌芸術の粋に接し、素晴らしいロマンの世界を体験いただきたいと思います。