アサヒビール創業120周年記念　睡蓮池のほとりにて－モネと須田悦弘、伊藤存

　本展では、睡蓮の池をめぐる日欧三人の美術家による作品を紹介します。 睡蓮は、印象派の巨匠クロード・モネが最も好んだモチーフです。 その珠玉の名画を館蔵品から5点全数公開します。 植物を木から掘り出し、彩色して精緻な作品をつくる須田悦弘は2002年、モネを意識しながら当館展示用に『睡蓮』を制作しました。須田による新作と併せて、本作を展示します。 動植物、人などをモチーフに刺繍で作品をつくる伊藤存は2009年、大山崎山荘の池をのぞき込み、睡蓮の葉の重なりや池に泳ぐ巨大草魚に注目して新作をつくりました。 モネを中心として、三者三様の視点、手法、表現をお楽しみいただきます。 さらに小説家・福永信による書き下ろしエッセイを本展冊子に掲載し、言葉の世界が美術として連鎖して、不思議な睡蓮池の世界がもうひとつ花開きます。