日本の男服―メンズ・ファッションの源泉―

    神戸ファッション美術館 | 兵庫県

    江戸から明治になって間もない1872年、時の政府は太政官布告を発して文官大礼服を制定し、以降日本の服制は洋装に改められました。それに先立った幕末の頃から、近代的な軍隊の整備に取りかかった各藩は、調練に際して洋服に近い筒袖や細袴といった上下二部式の衣服をそれぞれ導入していました。そのような格好が維新の波に乗って次第に増え始め、やがて国を挙げて洋装への移行をおこなったのでした。 服制の制定以降、軍服や制服、学生服といった正装のかたちで洋装化は進み、国家の中枢部のみならず一般にも広がっていきました。その流れの中で背広は、都市における仕事着として、あるいは略式の正装として着用されるようになっていったのです。 そのような正装としての洋装から一転し、戦後しばらくすると若者たちを中心に、それまでとは異なる着こなしでお洒落そのものを楽しむ傾向があらわれます。1960年代に、アイビー・スタイルを打ち出したVANや、ヨーロピアン・モードを取り入れたエドワーズが登場し、いよいよ日本における本格的なメンズ・ファッションの時代が到来したのです。 特別展示『日本の男服―メンズ・ファッションの源泉』は、明治初期の文官大礼服にはじまり、明治・大正・昭和期の軍服や礼服、平服、さらに男服の流れを大きく変えたVANやエドワーズの衣服やノベルティなどの資料の展示を通じて、洋装化のはじめからメンズ・ファッションの形成へといたる、日本の男服の変遷をご紹介します。
    会期
    2013年10月11日(金)〜2014年1月7日(火)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00(入館は17:30まで)
    料金
    一般 500円/小中高・65歳以上 250円
    休館日 水曜日休館 年末年始(12月29日~1月3日)
    公式サイト http://www.fashionmuseum.or.jp/museum/special.html
    会場
    神戸ファッション美術館
    住所
    〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
    078-858-0050
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