日中博物館・大学共同講演会『魚米之郷(ぎょまいのさと)を語る』 イベント

中国では、水産物や農産物、水などの自然資源が豊かな平野地域を「魚米之郷」と称してきました。中国一の大河・長江流域から発した熟語でもあります。同じように湖があり、漁・農・水の宝庫としての琵琶湖地域では、どのような解釈を付け加えられるでしょうか。 世界の米づくりの起源地ともいわれる中国・長江下流の太湖と中流の洞庭湖における淡水漁労と水田稲作、運河・井戸などの水環境を中心に、私たちは湖と共に生きる人々の暮らしのあり方を見つめ直し、湖沼間の対話にも寄与したいと考えています。 そこで、2013年に琵琶湖博物館と協力協定を締結した中国・湖南省博物館や、これまでに共同研究を進めてきた中国・河南大学などの研究者を招聘して国際講演会を開催します。そして、湖をめぐる淡水漁労・水田稲作や水環境などを事例に、東アジア社会における湖沼環境の保全や博物館の役割について交流を深めていきます。