世界を魅了したやまとなでしこ―浮世絵美人帖展

    芦屋市立美術博物館 | 兵庫県

    江戸時代美術を代表する浮世絵には、華やかに装う美人の姿が数多く描かれています。自らが遊里に通い、遊女に取材をして数々の美人画を描いた渓斉英泉、人物を描くことを得意とした三代目歌川豊國、粋で艶やかな着物姿の女性を描いた歌川國芳、彼ら浮世絵師の紡ぎ出す女性美は、まさに江戸時代の華です。 今日美人画とよばれるジャンルの浮世絵版画からは、庶民文化が著しく発達した当時の女性の風俗をうかがい知ることができます。蛍狩りをする姿、屋形船で涼んでいる姿、鏡台の前で化粧をする姿など、女性の暮らしぶりが浮世絵美人画に凝縮されています。また常磐御前や祇王など歴史に登場する女性に、当時理想とされていた女性像が重ねられていることも見逃せません。 浮世絵美人画において、化粧品や服飾のみならず、その仕草、背景に描かれた四季折々の景観、室内に設えられた調度品、愛らしい動物さえも女性の美しさを引き立たせます。さらに、葛飾北斎や英泉、三代目豊國、國芳たちが活躍した時期には、ベルリンブルーという画期的な青色絵具が広まり、より洗練された浮世絵版画の色彩が生み出されました。彼らが手がけた浮世絵美人画は、私たちを色鮮やかな女性美の世界へと誘います。 本展では大正の時代に商社員で、芦屋に居住されていた片岡家のご当主が、国内外で集められた浮世絵のうち約120点の美人画を展示し、江戸時代の女性がもつ魅力に迫ります。庶民の女性が華やかに装うようになった江戸時代の女性文化をご覧いただき、女性の追い求めてきた美とは何かをいま一度見つめ直して頂きたいと思います。 ※会期中、一部展示替えがございます。
    会期
    【前期】3月30日(日)~5月11日(日) 【後期】5月13日(火)~6月15日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00(入館16:30まで)
    料金
    一般 700(560)円/大高生 400(320)円/中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額
    ※前期展示をご覧の方は半券持参により後期展示を団体料金に割引
    ※着物を着用の方は各当日料金の半額
    休館日 月曜日休館 ただし祝日は開館し、翌日休館」
    公式サイト http://ashiya-museum.jp/exhibition/exhibition_next/5675.html
    会場
    芦屋市立美術博物館
    住所
    〒659-0052 兵庫県芦屋市伊勢町12-25
    0797-38-5432
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