毎年秋に開催の「東京文化財ウィーク」期間中、当館所蔵史料 東京都指定有形文化財『上水記』(古文書)の一般公開を行っております。『上水記』は、玉川上水開削からほぼ140年後の寛政3年(1791年)徳川幕府普請奉行上水方道方 石野遠江守広通(いしのとおとうみのかみひろみち)によってつくられた、江戸上水の幕府公式記録です。
本年度の上水記展は「上水方の仕事」をテーマに、江戸時代の上水道がどのように管理、運用されていたのか、その一面をご紹介いたします。あわせて『上水記』第2巻「玉川上水水元絵図」の実物展示を行います。縦135.5cm、横514cmに及ぶこの絵図には羽村取水堰のしくみが精緻に描かれており、250年前の美しい色彩をご覧いただけます。古文書『上水記』は、東京文化財ウィーク期間のみの公開となっております。
同時開催の「水道歴史展」では「蛇口と水道」をテーマに、暮らしを支えつづける水道の発展をご紹介いたします。
開催日:平成26年10月25日(土)~11月3日(月・祝) ※10月27日(月)休館
時 間:9時30分~17時(入館は16時半まで)
学芸員による展示解説を行います。10月25日(土)・11月1日(土) 各日11時~/14時~
企画展ご来場の方に、東京水ペットボトル(350ml)を差し上げます。