― 『阿寒に果つ』ヒロインの未完の青春 ―

よみがえれ!とこしえの加清純子

北海道立文学館 | 北海道

渡辺淳一の『阿寒に果つ』(初版1973年)のヒロイン時任純子のモデルとして知られる加清純子(1933〜52年)は第二次大戦後の日本社会の反権威世代(アプレゲール)で、デカダンでアヴァンギャルドに時代を駆け抜けた天才少女画家です。 教育者の家庭に生まれ、中学生の頃から父親の児童雑誌「ひばり」にマンガを描き才能の片鱗をみせていました。第23回道展に15歳で入選、早熟な芸術家の道を歩み出します。札幌女子高校から学制改革で札幌南高校2年生に編入されると、同期生にはのちに作家となる荒巻義雄、渡辺淳一などがおり、彼らとの青春の日々が始まります。美術では前衛画家・菊地又男の指導を受け全道展、アンデパンダン女流画家協会展、自由美術協会展に出品、さらには個展を開催するなど活躍しました。文学では樫村幹夫、岡村春彦らと同人誌「青銅文学」の創刊に参加、表紙カットや挿絵を担当したほか、いくつもの小説や詩を執筆し、その感受性豊かで鮮烈な物語世界は大人たちを驚かせました。 しかし、1952年1月、赤いカーネーションを残して失踪、4月に阿寒山中で遺体となって発見されました。享年18。遭難死とも自殺とも言われていますが、真相は明らかではありません。 昨年、実弟の暮尾淳氏ら遺族によって加清純子の絵画15点が奇跡的に保管されていたことが判明しました。本展はこれらの作品を含め、美術と文学にわたる天才少女画家の魅力あふれる表現世界を一挙に紹介する初の試みです。生き急いだ日々の光と影がたゆたうように、止むことのない青春の鼓動に耳を傾けます。
会期
2019年4月13日(Sa)〜5月31日(Fr)
会期終了
開館時間
9:30~17:00(展示室入場は16:30まで)
料金
一般 700(560)円 / 高大生 450(360)円 / 小中生 300(240)円 / 65歳以上 450(360)円

※( )内は10名以上の団体料金
休館日
月曜日(ただし、4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)、8日(水)
公式サイトhttp://www.h-bungaku.or.jp/
会場
北海道立文学館
住所
〒064-0931 北海道札幌市中央区中島公園1番4号
011-511-7655
よみがえれ!とこしえの加清純子
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