謎の蒔絵師 永田友治 ― 尾形光琳の後継者を名乗った男

    MIHO MUSEUM (ミホミュージアム) | 滋賀県

    永田友治(生没不詳)は、江戸時代の中期、正徳・享保年間(1711~1736)ころ京都で活躍した琳派の蒔絵師と伝えられていますが、その実像ははっきりとしていませんでした。それでも彼の作品は、尾形光琳風の意匠に倣い、独特の緑色系の青漆や、友治上げと呼ばれる錫粉を使った高蒔絵を用いる独創的なもので、漆工芸史上に異彩を放っています。彼はまた、光琳の使用した「方祝」の円印や、光琳の号「青々」に「子」を加えた「青々子」号を使用するなど、尾形光琳の後継を強く意識した名を作品に残しているのです。 近年の調査により、江戸中期に京都と大坂を拠点として活動した友治の活動がおぼろげながら見えてきました。 今展はこれを機会に永田友治の作品を集め、友治がめざしたもの、そして彼の作品の魅力や秘密について、化学分析による研究成果も交えて紹介し、謎の多い永田友治にせまる初めての展覧会です。 ※友治の「友」は、「友」の右上に「ヽ」 ※会期中一部展示替えあり
    会期
    2019年6月8日(土)〜7月15日(月)
    会期終了
    開館時間
    10:00-16:00(入館は15:00まで)
    料金
    一般 1,100円 / 高・大生 800円 / 小・中生 300円

    ※20名以上の団体は各200円割引
    休館日 月曜日(ただし、7月15日は開館)
    公式サイト http://www.miho.or.jp/
    会場
    MIHO MUSEUM (ミホミュージアム)
    住所
    〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
    0748-82-3411
    謎の蒔絵師 永田友治 ― 尾形光琳の後継者を名乗った男のレポート
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    江戸時代に活躍した蒔絵師、永田友治。初めて聞く名前だという方も多いのではないでしょうか。かつては名高く、素晴らしい作品を残していながら、知る人ぞ知る謎の多い人物です。今回の初の展覧会では、作品だけでなく多数の関連資料も公開され、彼の実像に迫ります。琳派様式の蒔絵を制作した永田友治は、1711~1716年の正徳年間に、尾形光琳、乾山の近隣に住んでいたことがわかっています。直接の関係性を示す証拠は今のところありませんが、光琳の号である「青々」や「方祝」と大変近い銘を作品に記しています。
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