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レポート
五島美術館がリニューアルオープン
開館50年で一新、「展示室2」が新設
東京急行電鉄株式会社元会長の五島慶太翁(1882~1959)のコレクションを収蔵する、世田谷区上野毛の五島美術館。開館50年を迎えた2010年末から改修のために休館していましたが、約2年ぶりにリニューアルオープンとなりました。
ロビー天井の照明パネルには、平安時代の「朽木文様」の意匠が
新設された展示室2への導入
展示室2
展示室1もガラスや照明、床素材などを改修
高性能LEDの採用で、書跡も読みやすくなりました
絵画の展示
重要文化財 木造愛染明王坐像は、展示室1の前で常時展示
外観。吉田五十八設計の外観はそのまま保たれました
土地は五島慶太翁が自邸の一部を提供し、建物は吉田五十八が設計した五島美術館。今回が初の本格的な大改修となります。

建物は増床されましたが、王朝風寝殿造の外観は活かされました。「朽木文様」「松皮菱」など平安時代の意匠はリニューアル後も取り入れられ、「吉田五十八がリニューアルしてもこうなっただろう」というほど、良い意味で今までの風情が保たれています。

最大のネックであった空調設備をはじめ、館内設備は刷新。展示室の照明も高性能のLEDに代わり、学芸員が自由に色温度や照度を変更できるようになりました。五島美術館が所有している自慢の書跡や絵画も、ぐっと見やすくなっています。


壁面展示ケースの絵画など

来館側としては、大きなポイントが「展示室2」の新設です。

これまでの五島美術館の展示室は1つだけ。実はこの展示室も280平方メートルと決して狭くは無かったのですが、「より多くの作品を見たい」という来館者の声も多く、今まで講堂だった部屋を展示室2に改修しました。

展示室2は窓に障子が入っており、柔らかな自然光を入れることも可能。ロールスクリーンを下ろせば完全遮光、逆に障子を開ければ中庭が見れるようにも使えるため、アイデア次第ではユニークな展示手法が取れそうです。


新設された「展示室2」

新装開館記念名品展は「時代の美」。五島美術館と大東急記念文庫の館蔵品(両者は休館中に合併して公益財団法人五島美術館となりました)を、カテゴリ毎ではなく時代ごとに展示する、ありそうで無かった企画です。最初は第1部「奈良・平安編」で、五島美術館で最も良く知られている《国宝 源氏物語絵巻》も出品されます(展示は11月6日~18日まで)。

第1部「奈良・平安編」に続き、第2部は「鎌倉・室町編」(11月23日~12月24日)、第3部は「桃山・江戸編」(2013年1月5日~2月17日)、第4部は「中国・朝鮮編」(2013年2月23日~3月31日)と4弾に渡って開催されます。(取材:2012年10月17日)

TOKYO美術館2012-2013


エイ出版社
¥ 998

 
会場
会期
2012年10月20日(土)~11月18日(日)
住所
東京都世田谷区上野毛3-9-25
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://www.gotoh-museum.or.jp/
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