インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
【注意】新型コロナウィルス感染防止にともない、展覧会・イベントは中止になる場合があります。必ず公式サイトでご確認ください。[休館情報はこちら]
  インターネットミュージアム  >  取材レポート  >  特別展「台北 國立故宮博物院 -神品至宝-」

特別展「台北 國立故宮博物院 -神品至宝-」

■台湾でも並びます
【会期終了】 年間400万人の来館者を誇る台北 國立故宮博物院。宋・元・明・清時代の皇帝がコレクションした中華文明の精華の中から、選りすぐりの186件を紹介する待望の展覧会が、東京国立博物館で開催中です。
大英博物館、ルーブル美術館、メトロポリタン美術館とあわせ、世界四大博物館とも称される台北 國立故宮博物院。収蔵品は69万点に及び、ここを抜きに中国の文化を語る事はできません。

本展は、台北 國立故宮博物院の名品をアジアで初めて紹介する企画展。門外不出の名宝《翠玉白菜》(東京会場で期間限定展示)と《肉形石》(九州会場で期間限定展示)が出品されるという事もあり、開幕前から大きな話題となっていました。

図録は序章・一章・二章・三章の構成ですが、東京展の会場は10エリア+別会場の《翠玉白菜》という導線。冒頭は古代中国の水器から始まり、陶磁器、書画、工芸品などずらりと並びます。


内覧会も多くの人が訪れました

もっとも優れた文物にのみ与えられる「神品」と称されるに相応しい逸品ばかりですが、いくつかピックアップしてご紹介しましょう。

一辺25センチほどの紫檀製の小箱は《紫檀多宝格》。清朝最盛期の皇帝だった乾隆帝(けんりゅうてい)が、自身のコレクションを整理する過程で作らせた鑑賞用の宝箱です。

箱の内部は陳列棚になっていて、小さな玉器や磁器をきっちりと収納。無駄な空間はほとんどありません。

実は《紫檀多宝格》を紹介している展示室自体も、多宝格をイメージしています。囲まれた空間は正方形、上部は天を祀る玉壁を模した円形。鑑賞者自身が多宝格に入り込んだかのような構成です。


《紫檀多宝格》清時代・乾隆年間(1736~1795)

公式サイトでは「《翠玉白菜》《肉形石》につづく次世代アイドル」として紹介されているのが《人と熊》。平成館会場の最後に展示されています。

《翠玉白菜》と同様に、素材の色を活かして加工・創作した「俏色(しょうしょく)」という手法。清時代の中後期に流行しました。

白い部分を人物、黒い部分を熊と見立てて彫刻した《人と熊》。高さはわずか6cmですが、じっくり見ると熊の一部には毛並みまで彫り込まれています。


《人と熊》清時代・18~19世紀

そして《翠玉白菜》は、本館特別5室での展示です。台北 國立故宮博物院の最も有名な所蔵品のひとつで、現地でも連日長蛇の列ができるという逸品中の逸品です。

写真では小ぶりに思えますが実物は意外に大きく、大人の手のひらぐらい(高さ18.7cm)。ただ奥行きはあまりなく、本物の白菜よりは平べったい印象です。

翡翠(ひすい)なかでも選りすぐりの玉材を用い、素材の色をそのまま利用して巧みに彫刻。葉にはキリギリスがとまっています。白菜は純潔、バッタ類は多産を意味しています。

葉脈もくっきりと浮かび上がるドラマチックな照明演出は、東京国立博物館ならでは。展示は7月7日(月)までのわずか2週間。混雑状況は公式サイトのツイートでご確認ください。


《翠玉白菜》清時代・18~19世紀

《翠玉白菜》はもちろんですが、それ以外もさすがは台北 國立故宮博物院。特に工芸品は目を見張るばかりです。東京展の後は九州国立博物館でも10月7日(火)〜11月30日(日)に開催。《肉形石》だけでなく、東京展に出展されないものも多数出展されます。できれば両展とも、制覇したいところです。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2014年6月23日 ]

美術手帖7月号増刊 台北 國立故宮博物院

美術手帖編集部 (編集)

美術出版社
¥ 1,620

料金一般当日:1,600円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場東京国立博物館
開催期間2014年6月24日(火)~9月15日(月)
所在地 東京都台東区上野公園13-9
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://www.taipei2014.jp/
展覧会詳細へ 特別展「台北 國立故宮博物院 -神品至宝-」 詳細情報
新型コロナウイルス特集 with corona after corona
新型コロナウイルス特集 美術館・博物館・ミュージアムの休館・再開情報(毎日更新)
新型コロナウイルス特集 開幕延期・中止になった展覧会 会場レポート
新型コロナウイルス特集 会期が変更された2020年注目の展覧会
新型コロナウイルス特集 再開したミュージアムで始まった展覧会
取材レポート
エリアレポート 豊田市美術館「久門 剛史 - らせんの練習」
[エリアレポート]
久門剛史展
東京ステーションギャラリー「神田日勝
神田日勝
東京都江戸東京博物館「奇才
奇才
東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ」'
ピーター・ドイグ
国立西洋美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」'
ロンドンナショナル
エリアレポート 大阪市立美術館「フランス絵画の精華」
[エリアレポート]
フランス絵画の精華
エリアレポート 茨城県陶芸美術館「幻の横浜焼・東京焼」
[エリアレポート]
幻の横浜焼・東京焼
エリアレポート 京都市京セラ美術館がオープン
[エリアレポート]
京セラ美術館
エリアレポート 渋谷区立松濤美術館「真珠 ― 海からの贈りもの」
[エリアレポート]
真珠
足立美術館に「魯山人館」がオープン'
魯山人館オープン
クラシックホテル展
クラシックホテル
アソビル「バンクシー展
バンクシー
岡田美術館「生誕260年記念 北斎の肉筆画
北斎の肉筆画
三菱一号館美術館「画家が見たこども」'
画家が見たこども
エリアレポート 市原湖畔美術館「雲巻雲舒 ― 現代中国美術展・紙」
[エリアレポート]
雲巻雲舒
エリアレポート 東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」
[エリアレポート]
ピーター・ドイグ
エリアレポート 細見美術館「飄々表具 ー 杉本博司の表具表現世界 ー」
[エリアレポート]
飄々表具 杉本博司
エリアレポート ふじのくに地球環境史ミュージアム「消えゆく隣人」
[エリアレポート]
消えゆく隣人
国立新美術館「古典×現代2020」'
古典×現代2020
21_21
デザイナー達の原画
エリアレポート 愛知県陶磁美術館「異才 辻晉堂の陶彫」
[エリアレポート]
辻晉堂の陶彫
第3回 インターネットミュージアム検定
B-OWND 工芸のマーケットプレイスミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2020年の展覧会予定(東京・名古屋・大阪 近郊)
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 ハマスホイとデンマーク絵画 特別展「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」 フランス絵画の精華
写真展「138億光年 宇宙の旅」 【特別展】竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス 真珠 ― 海からの贈りもの 特集展示 大津絵と江戸の出版
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「鼠」
グランプリは《大根喰う(大黒)》でした
ミュージアムキャラクターアワード2018 ミュージアムキャラクターアワード
2019、グランプリは「つくぞう&つくみ」でした
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2020 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青社グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社