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至上の印象派展 ビュールレ・コレクション

■一代で築いた、珠玉のコレクション
【会期終了】 ドイツで生まれ、スイスで後半生をすごしたエミール・ゲオルク・ビュールレ(1890-1956)。実業家として成功して財を成したビュールレは、青年時代から心を寄せていたヨーロッパ美術を熱心に収集し、質の高いコレクションは世界中の美術ファンから注目されています。印象派・ポスト印象派の傑作を中心に64点を紹介する展覧会が、国立新美術館で開催中です。
1937年から本格的に絵画収集をはじめたビュールレ。コレクションは邸宅の隣の別棟に飾られ、ビュールレが没した後は一般にも公開さていましたが、2008年に4点の絵画が盗まれる事件が発生。以降は一般公開が規制され、2020年には全コレクションがチューリヒ美術館に移管されることが決まっています。

会場は10章構成。17世紀のフランス・ハルスから20世紀のパブロ・ピカソまで紹介されていますが、主軸は印象派とポスト印象派の作品です。

展覧会リーフレットで「絵画史上、最強の美少女(センター)。」と紹介されているが、ルノワールの《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》。モデルは裕福な銀行家の長女で、当時8歳。頬の微妙な表現は見事です。ビュールレは1949年にこの作品を、イレーヌ本人から購入しています。


第1章~第5章

第6章でフォーカスされているのがポール・セザンヌ。ビュールレは1950年代にコレクションの大部分を築きましたが、この時期に脚光を浴びていたのがポスト印象派。ビュールレも強い関心を寄せ、特にセザンヌとファン・ゴッホについては、初期から成熟期までの作品を網羅的に収集しています。

《赤いチョッキの少年》は、セザンヌの代表作のひとつ。少年の右手は長すぎますが、絵画のバランスは完成されています。ちなみにこの作品は、前述の事件で盗まれた作品のひとつ。盗まれてから4年後に、無事発見されました。

会場最後のクロード・モネ《睡蓮の池、緑の反映》は、200x425cmの大作。このコーナーは一般の方も写真撮影が可能です(フラッシュ・一脚・三脚・自撮り棒は不可、動画撮影も不可)。


第6章~第10章

日本では松方幸次郎や大原孫三郎が1910年代からフランス近代絵画を収集している事を見ても、ビュールレが絵画収集を始めたのは決して早くはないのですが、わずか20年で一大コレクションに。的確な判断と類まれなる情熱があったからこそといえるでしょう。

出展作品の約半数は日本初公開という貴重な展覧会です。ヨーロッパ美術好きにはたまらない、ビッグネームばかりの豪華なラインナップをお楽しみください。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年2月13日 ]

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■至上の印象派展 ビュールレ・コレクション に関するツイート


 
会場国立新美術館
開催期間2018年2月14日(水)~5月7日(月)
所在地 東京都港区六本木7-22-2
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://www.buehrle2018.jp/
展覧会詳細へ 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション 詳細情報
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