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    レポート
    生誕60周年記念 くまのパディントン™展
    Bunkamura ザ・ミュージアム | 東京都
    世界中で愛されるクマ「パディントン」
    世代や性別、国を超えて、多くの人に親しまれている紳士な子グマ、パディントン。その生誕60周年を記念する展覧会がBunkamura ザ・ミュージアムで開催中です。
    第4章「パディントン大活躍」©P&Co.Ltd.2018
    「パディントンの奥地帽(映画複製)」2015年 ©P&Co.Ltd.2018
    「パディントン宛てのファンレター(3通)」
    第3章「世界のパディントン」Illustrated by David Mckee ©David Mckee/harpercollins 2018
    R.W.アリー画 絵本『クマのパディントン』の原画、2007年 Illustrated by R.W.Alley Illustrations Copyright©R.W.Alley2018
    アイバー・ウッド画「商品化のためのアイデア画」、1970年代後半 Illustrated by Ivor Wood©paddington and Company Ltd 2018
    第4章「パディントン大活躍」©P&Co.Ltd.2018
    「パペットアニメのための小道具」フィルムフェア社 ©P&Co.Ltd.2018
    第4章「パディントン大活躍」グッズ化されたパディントン ©P&Co.Ltd.2018
    イギリスを代表する児童文学作品『パディントン』シリーズは、作家マイケル・ボンド(1926 - 2017)によって1958年に誕生しました。その後、40以上の言語に翻訳・出版されるとともに、絵本やぬいぐるみなど広く展開。2014年に映画化されたため、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

    本展の第1章「パディントンの物語」は、挿絵画家ペギー・フォートナムが描いた原画と複製画から。10巻にわたるパディントンの物語をたどり、イギリスの生活文化やロンドンの名所などが紹介されます。

    続く第2章「パディントン誕生秘話」では、マイケル・ボンドの生涯が紹介されています。年季の入ったオックスフォード辞書など、パディントン執筆には欠かせない仕事道具も並びます。中でもパディントン宛てに送られたファンレターは、出版当時から子供たちに愛されていることが分かります。


    1章「パディントンの物語」、2章「パディントン誕生秘話」©P&Co.Ltd.2018

    第3章「世界のパディントン」では、様々なアーティストの手によって描かれたパディントンを紹介。映画の影響もあり、青のダッフルコートに赤い帽子姿を思い浮かべる方も多いかと思いますが、描く人によって色は様々。多彩なパディントンの姿をご覧いただけます。


    3章「世界のパディントン」©P&Co.Ltd.2018

    続く第4章「パディントン大活躍」では、児童文学作品から飛び出し、4コマ漫画やアニメーション、ぬいぐるみになったパディントンが紹介されます。なかでも英新聞「ロンドン・イブニング・ニュース」に掲載されていたアイバー・ウッドによる4コマ漫画に注目。イギリス人らしいウィットに富んだジョークが含まれ、クスッと笑えます。また、第5章「おわりに」では、マイケル・ボンドのインタビュー映像が放映されています。


    4章「パディントン大活躍」、5章「おわりに」©P&Co.Ltd.2018

    展覧会と同時にオススメしたいのが、図録。大阪府箕面市の「第7回箕面・世界子どもの本アカデミー賞(2016年)」で主演男優賞を受賞した、パディントンのスピーチが載っています。読んでみると今まで「パディントン」シリーズに親しみがなかった方も、10巻全部読みたくなるかもしれません。図録とあわせてお楽しみください。

    京都から始まった本展は、東京が2会場目。続いて広島に巡回します(奥田元宋・小由女美術館:7/6~8/26)。

    [ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2018年4月27日 ]

    くまのパディントンくまのパディントン

    マイケル・ボンド(著)

    福音館書店
    ¥ 648

    料金一般当日:1,400円
     → チケットのお求めはお出かけ前にicon

    ■生誕60周年記念 くまのパディントン展 に関するツイート


     
    会場
    会期
    2018年4月28日(土)~6月25日(月)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00(毎週金・土曜日は21:00迄) ※入館は各閉館の30分前まで
    休館日
    5/8(火)、6/5(火)
    住所
    東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F
    電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
    03-5777-8600 (ハローダイヤル)
    公式サイト http://www.bunkamura.co.jp/pickup/exhibition.html
    料金
    一般 1,400(1,200)円/大学・高校生 900(700)円/中学・小学生 600(400)円

    ◎団体は20名様以上。電話でのご予約をお願いいたします。
    (申し込み先:Bunkamura Tel.03-3477-9413)
    ◎学生券をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いいたします。(小学生は除く)
    ◎障害者手帳のご提示で割引料金あり。詳細は窓口でお尋ねください。

    【前売券販売期間】
    2018年1月13日(土)-4月27日(金)

    【前売券取扱い】
    ・Bunkamura チケットセンター<Bunkamura1F>
    ・Bunkamura ザ・ミュージアム<BunkamuraB1F>
    その他プレガイドでのお申込み
    展覧会詳細 「生誕60周年記念 くまのパディントン™展」 詳細情報
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