インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
【注意】新型コロナウィルス感染防止にともない、展覧会・イベントは中止になる場合があります。必ず公式サイトでご確認ください。[休館情報はこちら]
  インターネットミュージアム  >  取材レポート  >  オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展

オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展

■「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」が初来日
【会期終了】 世界でも有数のルノワール・コレクションを誇るオルセー美術館とオランジュリー美術館から、ルノワールの傑作が多数集結。注目はルノワールの印象派時代の最高傑作として名高い《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》。待望の初来日です。
印象派の巨匠、ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841-1919)。日本でも抜群の人気があり、国内の美術館に所蔵されている作品は、それぞれが館の看板的な存在です。モネと並んで、最も親しまれている近代西洋画家といえるでしょう。

本展は、オルセー美術館とオランジュリー美術館が所蔵するルノワールの名作を紹介する企画。パリでも両館の作品を見るにはセーヌ川を渡らなければなりませんが、同じ会場で楽しむ事ができるという、信じられないような贅沢な展覧会です。

展覧会は10章構成で、いきなり印象派の傑作《陽光のなかの裸婦(エチュード、トルソ、光の効果)》が登場。第2回印象派展に出品され、青みがかった肌の表現が「腐敗した肉体」という酷評を受けた事は有名です。


1章「印象派へ向かって」

本展を楽しみにしていた方は、やはりこれがお目当てでしょう。《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》は1876年の作品で、第3回印象派展に出品されました。

ムーラン・ド・ラ・ギャレットは、モンマルトルの丘の有名な大衆ダンスホール。日曜日には昼から真夜中まで、庭でダンスパーティーが開かれていました。木漏れ日の下でダンスに興じる人々は、どこまでも陽気。作品全体が朗らかなイメージに満ちています。

作品は131.5×176.5cmと、かなり大型。描かれた人物は、ルノワールの友人たちがモデルを務めています。


《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》

《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》を挟んで反対側には、《都会のダンス》と《田舎のダンス》が並んで展示されています。

両作はほぼ同じ寸法で、描かれたのも1883年と同時。一対の作品として制作されたものです。《都会のダンス》はユトリロの母であるシュザンヌ・ヴァラドン、《田舎のダンス》はルノワールの妻になるアリーヌ・シャリゴがモデル。男性は両作ともにルノワールの友人でジャーナリスト・小説家のポール・ロートです。

向い合せの《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》から7年。絵画のスタイルが大きく変容していったさまもよく分かります。


《都会のダンス》と《田舎のダンス》

「悲しい絵を描かなかった唯一の偉大な画家」とは、小説家のオクターヴ・ミルボーによるルノワール評ですが、確かにルノワールの作品からは、常に優しく温かいまなざしが感じられます。

そんなルノワールにとって、友人や顧客から頼まれて描いた子どもの肖像はお手のもの。さらに自身は子どもに恵まれたのが遅かった事から(三男クロードが生まれた時、ルノワールは60歳!)晩年まで子どもに囲まれて過ごしました。その時々のスタイルで、愛らしい子どもの作品を描いています。


6章「子どもたち」

展覧会の最終章は裸婦です。印象派の後に古典的な形態把握の探求に戻ったルノワールにとって、裸婦を手掛けるのは必然。ベルト・モリゾにも「芸術に不可欠な形式のひとつ」と語っています。

ルノワールが敬愛していたティツィアーノ《ウルビーノのヴィーナス》へのオマージュと思われるのが、並んで展示されている横長の裸婦像二点。それぞれ本来はオルセーとオランジュリーの所蔵のため、比較して見られるのは本展のみです。

会場最後の《浴女たち》は、最晩年の大作。麻痺が進み不自由な身体になりながら描いた作品ですが、明るく華やかな色彩で生命力に満ちあふれています。


10章「裸婦」

ゴールデンウイーク前から始まった展覧会で会期は4ケ月のロングランですが、いよいよ最終盤。巡回せずに国立新美術館だけでの開催です。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2016年4月26日 ]

ルノワールへの招待ルノワールへの招待

朝日新聞出版 (編集)

朝日新聞出版
¥ 1,728

料金一般当日:1,600円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon


■国立新美術館 ルノワール展 に関するツイート


 
会場国立新美術館
開催期間2016年4月27日(水)~8月22日(月)
所在地 東京都港区六本木7-22-2
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://renoir.exhn.jp/
展覧会詳細へ オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展 詳細情報
新型コロナウィルス感染予防にともなう、ミュージアム休館情報
取材レポート
足立美術館に「魯山人館」がオープン'
魯山人館オープン
昭和館「SF・冒険・レトロフューチャー」'
レトロフューチャー
太田記念美術館「月岡芳年
月岡芳年
アソビル「バンクシー展
バンクシー
ポーラ美術館「シュルレアリスムと絵画
シュルレアリスム
泰巖歴史美術館がオープン'
泰巖歴史美術館
クラシックホテル展
クラシックホテル
練馬区立美術館「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」'
津田青楓
郡山市立美術館「石田智子展」'
石田智子展
永青文庫「古代中国・オリエントの美術
細川ミラー
三菱一号館美術館「画家が見たこども」'
画家が見たこども
府中市美術館「ふつうの系譜」'
ふつうの系譜
東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ」'
ピーター・ドイグ
横浜美術館「澄川喜一 そりとむくり」'
澄川喜一
東京国立博物館「法隆寺金堂壁画と百済観音」'
法隆寺金堂壁画
エリアレポート 大阪市立東洋陶磁美術館「竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション」
[エリアレポート]
竹工芸名品展
エリアレポート 東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」
[エリアレポート]
ピーター・ドイグ
エリアレポート 小泉八雲記念館「ハーンを慕った二人のアメリカ人」
[エリアレポート]
小泉八雲
第3回 インターネットミュージアム検定
B-OWND 工芸のマーケットプレイスミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2020年の展覧会予定(東京・名古屋・大阪 近郊)
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
奇蹟の芸術都市バルセロナ 超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 SF・冒険・レトロフューチャー
開館60周年記念名品展Ⅰ モネからはじまる住友洋画物語 コートールド美術館展 魅惑の印象派 特別展「リサ・ラーソン-創作と出会いをめぐる旅」 THE ドラえもん展 NIIGATA 2020
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「鼠」
グランプリは《大根喰う(大黒)》でした
ミュージアムキャラクターアワード2018 ミュージアムキャラクターアワード
2019、グランプリは「つくぞう&つくみ」でした
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2020 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社