
沖縄復帰50年記念 特別展「琉球」報道発表会 (左から)一瀬智(九州国立博物館 展示課主任研究員)、小泉惠英(九州国立博物館 副館長)、田名真之(沖縄県立博物館・美術館 館長)、富田淳(東京国立博物館 副館長)、三笠景子(東京国立博物館 学芸企画部企画課特別展室主任研究員)
令和4(2022)年に沖縄県が日本に復帰して50年を迎えることを記念し、東京国立博物館で九州国立博物館で特別展「琉球」が開催される。
沖縄は、かつては琉球王国として独立していた国家。明治以降の近代化や第二次世界大戦などさまざまな困難に見舞われながらも、歴史と文化を未来につなげる努力を現在も続けている。
展覧会は、アジアにおける琉球王国の成立、および独自の文化の形成と継承の意義について琉球・沖縄ゆかりの文化財と、復興の歩みから紐解く企画。
およそ11世紀末頃にはじまる、いわゆる古琉球時代の交易の様子を伝える出土品や歴史資料から、琉球王国の伝統的な技を今日に復活させた模造復元作品に至るまで、琉球・沖縄の文化財を過去最大規模で紹介。
金銀、水晶など色とりどりの玉で飾られた「玉冠」をはじめとする国宝「尚家宝物」を一堂に集めて展示するほか、最新の科学分析や研究情報に基づいて模造復元されている作品も紹介される。
構成は「万国津梁 アジアの架け橋」「王権の誇り 外交と文化」「琉球列島の先史文化」「しまの人びとと祈り」「未来へ」
沖縄復帰50年記念 特別展「琉球」は、東京国立博物館 平成館で2022年5月3日(火・祝)~6月26日(日)、九州国立博物館で7月16日(土)~9月4日(日)に開催。入場料は未定。