
神戸ファッション美術館 特別展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」会場
旅先での風景を緻密で色鮮やかな貼絵に描き、「放浪の天才画家」と称された山下清(1922-1971)の作品を紹介する展覧会が、神戸で始まった。
山下清は東京・浅草生まれ。幼少期に患った重い消化不良により軽い知的障害となり、12歳で八幡学園に入園。学園教育の一環として「ちぎり絵」に出合い、画才を開花させ「貼絵」へと発展させた。
18歳の時に八幡学園から突然姿を消し、日本中を放浪。驚異的な記憶力により、放浪生活中に見た景色などを克明に記憶しており、放浪から戻ってくる度に思い出して作品を制作。
1956年に開催された東京での個展は80万人を動員するなど、その作品は多くの人を魅了したが、1971年、「今年の花火見物はどこに行こうかな」の言葉を最後に49歳で亡くなった。
その創作活動は「裸の大将」としてテレビドラマなどで人気を博したが、本展では「百年目の大回想」として、山下清像を再検証。
水彩画、ペン画、少年期の貴重な絵など、初公開作品も展示し、フィクションではなく、芸術家としての山下清の真の姿を追求する。
特別展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」は神戸ファッション美術館で2022年6月25日(土)~8月28日(日)に開催。入館料は一般 1,000円など。

神戸ファッション美術館 特別展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」会場

神戸ファッション美術館 特別展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」会場

神戸ファッション美術館 特別展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」会場