ニュース
    哺乳類の進化はチベットから ― 国立科学博物館で「化石ハンター展」
    (掲載日時:2022年7月15日)

    国立科学博物館「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」会場
    国立科学博物館「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」会場

    アメリカ自然史博物館のロイ・チャップマン・アンドリュース(1884-1960)が、1922年に大規模な調査隊を編成してゴビ砂漠へ探検を開始してからちょうど100年たつ事を記念し、古生物学史上重要な「中央アジア探検隊」の成果を紹介する展覧会が東京ではじまる。

    アンドリュースは米国ウィスコンシン州生まれ。大学卒業後、アメリカ自然史博物館に勤務し、1922年から1930年にかけて史上最大とされる中央アジア探検隊を率いてゴビ砂漠を調査。初めて恐竜の卵の化石を発見するなど、大きな成果を上げた。

    展覧会では6章構成で、アンドリュースがゴビ砂漠で発見した恐竜や哺乳類の研究成果を、標本や映像とともに紹介。恐竜の卵化石や、史上最大の陸生哺乳類「パラケラテリウム」、史上最大の陸生肉食哺乳類「アンドリューサルクス」などの標本(複製)を展示する。

    「チベットケサイ」の全身骨格復元標本が世界初公開されるほか、生体復元モデルを展示。北極圏よりも先に寒冷環境となったチベット高原で、さまざまな哺乳類が寒冷気候に適応し、氷河時代に各地に放散したとする「アウト・オブ・チベット」説を紹介する。

    ロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年記念 特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」は国立科学博物館で2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝)に開催。入館料は一般・大学生 2,000円など。日時指定予約制。


    国立科学博物館「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」会場
    国立科学博物館「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」会場

    国立科学博物館「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」会場
    国立科学博物館「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」会場

    国立科学博物館「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」会場
    国立科学博物館「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」会場

    このニュースに関連するミュージアム
    おすすめレポート
    学芸員募集
    (公財)サントリー芸術財団 サントリー美術館 職員(運営担当)募集 [サントリー美術館]
    東京都
    読売新聞東京本社事業局 中途採用者募集! [読売新聞東京本社(大手町)]
    東京都
    大阪府立博物館 学芸員募集(考古・古代史) [大阪府立近つ飛鳥博物館 又は 大阪府立弥生文化博物館]
    大阪府
    【公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集 [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
    東京都
    丸沼芸術の森 運営スタッフ募集中! [丸沼芸術の森]
    埼玉県
    展覧会ランキング
    1
    東京オペラシティ アートギャラリー | 東京都
    宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO
    開催中[あと58日]
    2024年4月11日(木)〜6月16日(日)
    2
    東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ) | 東京都
    逆境回顧録 大カイジ展
    開催中[あと23日]
    2024年3月16日(土)〜5月12日(日)
    3
    大阪中之島美術館 | 大阪府
    没後50年 福田平八郎展
    開催中[あと17日]
    2024年3月9日(土)〜5月6日(月)
    4
    SOMPO美術館 | 東京都
    北欧の神秘 ― ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画
    開催中[あと51日]
    2024年3月23日(土)〜6月9日(日)
    5
    東北歴史博物館 | 宮城県
    世界遺産 大シルクロード展
    開催中[あと51日]
    2024年4月9日(火)〜6月9日(日)