国立西洋美術館「憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」会場
19世紀後半から20世紀にかけて、多くの画家たちが訪れて、この地の作品を描いたフランス北西端のブルターニュ地方に焦点を当てた展覧会が、東京ではじまる。
ブルターニュ地方はヨーロッパ大陸の北西に突き出た半島にあり、美術史的には、19世紀初頭のロマン主義の時代に、イギリスの風景画家ウィリアム・ターナーらの作品で注目を集め出した。
ブルターニュ地方には古い建造物や民族衣装を着た人々など、画家を魅了するモティーフが多いことから、1860年代にはアメリカやイギリス、北欧出身画家たちもこの地で創作を開始。
中でもゴーガンはパリから逃れるようにブルターニュ地方のポン=タヴェンに赴き、滞在を繰り返して制作。ブルターニュの名が広く知られるようになった。
展覧会ではゴーガンの作品が12点展示されるほか、国内外の美術館から珠玉の作品が集結。約160点が一堂に介する。
また、同時期にパリへ留学し、ブルターニュを訪れた黒田清輝や藤田嗣治ら日本の画家たちにも着目し、絵画や素描、版画だけでなく、画家たちが旅先から送った絵葉書や旅行トランクなど、もさまざまな資料もあわせて展示する。
「憧憬の地 ブルターニュ」展は、国立西洋美術館で2023年3月18日(土)~6月11日(日)に開催。入館料は一般 2,100円など。
国立西洋美術館「憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」会場
国立西洋美術館「憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」会場
国立西洋美術館「憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」会場