京都市中京区の平安京右京三条一坊六町の発掘現場で、「三条院釣殿高坏」と記された平安時代前期の墨書土器などが出土し、2011年12月8日(木)、市埋蔵文化財研究所は、一帯が当時の右大臣、藤原良相（よしみ）の邸宅「西三条第（百花亭）」跡と確定したと発表した。

同所からは当時の貴族の暮らしぶりをうかがわせる高級な輸入陶磁器や墨書土器、水晶などが多数出土していた。

藤原良相は皇族以外で初の摂政となった藤原良房の弟。西三条第には天皇や文人が訪れ、花見の宴も開かれたという。