
塩田千春氏
2019年6月19日(水)、東京・港区の森美術館で「塩田千春展:魂がふるえる」のプレス向け内覧会が開催された。
塩田千春は、大阪府生まれ。ベルリンを拠点とし、国際的な活動をする塩田は、記憶や不安、夢、沈黙など、「不在のなかの存在」をテーマに制作したパフォーマンスや、インスタレーションで知られる。
塩田は、美術館、国際展、ギャラリーなどで、これまでに250本以上の展覧会に参加している。近年では、年間20本前後の展覧会に出展し、国際的に高い評価を得ている。
日本では2001年の第1回横浜トリエンナーレに出展した《皮膚からの記憶》で注目を集め、2008年には国立国際美術館で「精神の呼吸」など数々の個展を開催した。
展覧会では、1990年代の初期の作品から最新の作品まで、塩田の過去20年分の作品を網羅的に紹介。塩田の代表的なシリーズである、黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせた没入型のインスタレーションや、舞台美術の仕事に関する資料が展示される。
この日の内覧会には、塩田千春氏も登壇。塩田氏は、森美術館からの個展オファーを受けた翌日に、12年前の癌の再発告知を受けた。
本展について「数えたら、308回展覧会をしてきたが、ここまで死と寄り添いながら構想しなければならないのは初めて」と話し、新作の《在外化された身体》について、「目の前にある身体のパーツがなくなったことをイメージしている」と語った。
「塩田千春展:魂がふるえる」は森美術館で、2019年6月20日(木)~10月27日(日)まで開催。観覧料は1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳~中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円。前売券は、一般 1,500円で、2019年10月27日(日)23:59まで発売。
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