
展示室2「コレクション展示・日本の人形」 左は《有職雛》江戸時代
2020年1月21日(火)、さいたま市岩槻人形博物館のプレス内覧会が開催された。
博物館は、多くの人形店や工房があり「人形のまち」として知られる岩槻にさいたま市が整備したもの。人形専門の公立博物館としては日本で初めての施設で、人形や人形文化に関する資料の収集・保存、調査研究を行う。
施設は、実施設計と建設工事を一括して実施するDB(デザインビルド)方式で整備。基本設計は(株)東畑建築事務所、実施設計・施工は戸田・松永特定共同企業体、展示設計・製作は(株)丹青社が担当した。
所蔵コレクションは質量ともに第一級の資料を揃え、浮世絵や製作道具など関連資料を加えて約5,000点。
展示室は1と2が常設展示で、展示室1は岩槻をはじめとした人形作りを紹介する「埼玉の人形作り」、展示室2は所蔵品の様々な人形を紹介する「コレクション展示・日本の人形」。
この日は、昨年度装束が復元された大型の有職雛が初披露されたほか、畳敷の展示ケースでは華やかな雛人形の五段飾りも紹介された。
展示室3は企画展示室。開館記念名品展Ⅰとして開催される「雛人形と犬筥・天児・這子」(2020年2月22日~4月12日)では、館が所蔵する雛人形の名品を一堂に展示。
有職雛、次郎左衛門雛、八人雅楽などの雛人形の名品や、人形のルーツとされる天児、這子などを紹介。
なかでも人形玩具研究家、日本画家として活躍した西澤笛畝が収集した犬筥は館を代表する名品で、展覧会の見どころとなる。
さいたま市岩槻人形博物館は、2020年2月22日(土)に一般開館。住所は、さいたま市岩槻区本町6丁目-1-1。
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さいたま市岩槻人形博物館 公式サイト