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    レポート
    再興院展100年記念 速水御舟 ―日本美術院の精鋭たち―
    山種美術館 | 東京都
    山種美術館のアイコン、1年半ぶりに登場
    近代の日本画のコレクションで知られる山種美術館では、日本美術院(院展)の画家の作品が所蔵品の柱のひとつ。院展再興100年を迎えるにあたり、速水御舟(はやみぎょしゅう)を中心に、院展画家たちの作品を紹介する展覧会が始まりました。
    速水御舟《炎舞》【重要文化財】(右)
    菱田春草《釣帰》(左)
    横山大観《燕山の卷》
    今村紫紅《早春》(右)
    速水御舟《灰燼》(右)
    会場。奥の屏風は速水御舟《翠苔緑芝》
    速水御舟《桃花》(左)
    速水御舟《盆栽梅》(未完)(右)
    《炎舞》をイメージした特製和菓子「ほの穂」は、1FのCafe椿にて。500円
    東京美術学校の職を辞した後、岡倉天心が設立した日本美術院。岡倉天心の没後に、その精神を引き継いで1914年に横山大観らが日本美術院を再興してから、来年でちょうど100年となります。

    第一回目の再興院展から出品している速水御舟。展覧会では「再興日本美術院の誕生」「速水御舟と日本美術院の精鋭たち」「山種美術館と院展の画家たち」の三章で、御舟だけでなく大観、下村観山、菱田春草、小茂田青樹、安田靫彦、前田青邨、小倉遊亀ら院展を舞台に活躍した作家の作品も展示しています。


    第1展示室の様子

    御舟の作品は約30点を展示。初期から最晩年までまとめて御舟の作品を公開するのは、当地に館が移転した際の2009年「新美術館開館記念特別展」以来となります。

    目玉といえる《炎舞》(重要文化財)は、小さな展示室(第2展示室)で紹介されています。

    御舟はこの作品を制作するにあたって、軽井沢に滞在して毎晩焚き火をたき、群がる蛾を写生しました。昭和52(1977)年に重要文化財に指定された、御舟の最高傑作。山種美術館そのもののアイコン的な存在ともいえますが、同館での紹介は1年半ぶりとなります。


    重要文化財《炎舞》

    《灰燼》(かいじん)は1923(大正12)年の作品。関東大震災をテーマにした作品です。

    人の姿が見えない、荒涼とした景色。明るい色彩で描かれてはいるものの、不気味な静けさも感じさせます。この作品は生前に発表されたことは無く、没後に御舟の画室で見つかりました。


    最後に映る作品が《灰燼》

    珍しい作品として、速水御舟の絶筆《盆栽梅》も展示されています。

    紅白の梅の盆栽を右斜め上から俯瞰する一方で、白く残された雀は横からの描写。また、全体のフォルムもどちらかといえば縦位置ですが、画面は横位置。左右の大きな空白部はどうするつもりだったのか、興味は尽きません。


    速水御舟の絶筆となった《盆栽梅》(未完)

    なお、山種美術館では本展覧会の期間中、ゆかたや着物で来館したお客様は割引料金で入館できる「ゆかた割引」を実施中(一般 1,000円→800円、大高生800円→700円)。1FのCafe椿では展覧会出品作をもとにしたオリジナル和菓子もお楽しみいただけます。
    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2013年8月12日 ]


     
    会場
    会期
    2013年8月10日(土)~10月14日(月)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00(入館16:30まで)
    ※特別展の開館時間は変更になることもあります。
    休館日
    月曜日休館 ただし9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館。9月17日(火)、9月24日(火)は休館
    住所
    東京都渋谷区広尾3-12-36
    電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
    公式サイト http://www.yamatane-museum.jp/
    料金
    一般 1,000(800)円/大高生 800(700)円/中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。
    ※障がい者手帳、被爆者手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。
    【お得な割引サービス】
     ゆかた割引:ゆかたや着物でご来館のお客様は、入館料が当日料金から 一般200円引き、大高生100円引きとなります。
    展覧会詳細 再興院展100年記念 速水御舟 ―日本美術院の精鋭たち― 詳細情報
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