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    レポート
    アール・デコの館―東京都庭園美術館建物公開―
    東京都庭園美術館 | 東京都
    これで休館、お見逃しなく!
    2011年11月1日(火)から改修工事のために休館となる東京都庭園美術館。休館前にウィンターガーデン、浴室、小客室など、ふだん公開されることの少ない部屋が公開されています。
    夜間は美しくライトアップされます
    大食堂
    次室の白いオブジェは、美術館のロゴマークにも使われている噴水塔(香水塔)
    普段は非公開の中庭の池。大広間から見ることができます
    床面の市松模様がモダンな雰囲気のウィンターガーデン
    二階の第一浴室
    大客室の天井部
    第一階段の吹き抜け部
    正面玄関ガラスのレリーフは、ルネ・ラリック
    東京都庭園美術館の建物は、昭和8(1933)年に朝香宮邸として建てられました。アール・デコ様式の美しい建物はフランス人デザイナーが主要部分を設計。内部装飾も外国から輸入されたものを多用していますが、一部は宮内省内匠寮(たくみりょう)の建築家が担当しているため、日本独特の感性も加わっています。

    大客室

    本展は休館前の最後の企画として、東京都庭園美術館の最大の魅力である館そのものをじっくり見ていただくために催されました。建物すべてが美術品ともいえる東京都庭園美術館ですが、今回は展示品が置かれていないので、通気口や点検口などの細部の装飾も鑑賞可能。また、普段は公開されていないウィンターガーデンや第一浴室なども見て回れるため、今までに東京都庭園美術館に来た方も、改めて館の魅力を楽しんでいただけます。

    ウインターガーデン

    今回の展覧会にあわせて「夜の美術館ライトアップ」企画も行われています。毎日16時から閉館まで青色の光で建物をライトアップするもの。会期最後となる10月28日(金)~30日(日)は開館時間が21時まで延長されるため(入館は30分前まで)、ゆっくりと夜の美術館を楽しめます。

    夜間のライトアップも幻想的です

    今回の展覧会は1カ月弱と、比較的短めの会期です。都内のアールデコとしては代表的な建物、11月からはしばしのお別れとなるのでお見逃しのないように。
    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2011年10月7日 ]
     
    会場
    会期
    2011年10月6日(木)~10月31日(月)
    会期終了
    開館時間
    10:00-18:00 (入館は17:30まで)
    休館日
    毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
    年末年始
    住所
    東京都港区白金台5-21-9
    電話 03-3443-0201
    公式サイト http://www.teien-art-museum.ne.jp/
    展覧会詳細 アール・デコの館―東京都庭園美術館建物公開― 詳細情報
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