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レポート
ウルトラマン・アート! 時代と創造
茨城県近代美術館 | 茨城県
ようやく関東に巡回、美術館でウルトラマンを
北海道立旭川美術館で2010年秋に開催されて好評を博した「ウルトラマン・アート!」展。岩手、鹿児島、福井とまわり、ようやく茨城県近代美術館までやってきました。ウルトラマンとウルトラセブンを芸術作品として見つめ直します。
手前からジェットビートル、ウルトラホーク1号、同3号
ウルトラマンのマスク。マスクは3タイプあり、それぞれA・B・Cと呼ばれている
ウルトラセブンのブーツとカラータイマー。奥は佐々木明によるひな形
ゴモラの頭部。大阪城での激戦は有名
ウルトラセブンのマスクも時期によって変化がある
怪獣造形用の採寸図。泉梅之助は怪獣役を務めたスーツアクター
当時の雑誌など
フィギュアで現代に甦ったウルトラマン
1966年7月にTBSで放送が始まった「空想特撮シリーズ ウルトラマン」。テレビ時代の到来とともにM78星雲からやってきたヒーローに、子どもたちは釘付けとなりました。続いて67年4月には「ウルトラセブン」がスタート。こちらも大きな人気を呼び、現在まで続く「ウルトラシリーズ」の礎になっています。

会場。ウルトラマンが並ぶ

本展では、ヒーローや怪獣たちの造形を手がけた人々を大きく取り上げています。ウルトラマンとウルトラセブンをデザインした成田亨、成田のもとで粘土原型を作った佐々木明、ウルトラセブンで怪獣や宇宙人を手がけた池谷仙克、怪獣の着ぐるみを作った高山良策。それぞれが手がけたデザイン画や、造形を作るために使った石膏の型など、リアルな制作現場が語られます。

こちらはウルトラセブン。中央はウルトラ警備隊極東基地の模型

放送当時も玩具などで立体化されていたウルトラマンですが、80年代初頭から改めてガレージキットで表現されるようになり、今日のフィギュアの世界でもウルトラマンは数多く見られます。

会場の最後のエリアには、海洋堂などによるウルトラマン・ウルトラセブンや宇宙人・怪獣らのフィギュアがずらりと並びました。

フィギュアになったウルトラマンや怪獣たち

暗室では、現代美術館家の伊藤隆介氏によるウルトラマンのミニチュアを使ったインスタレーション作品も紹介されています。いずれも、ウルトラマンが現代文化にもたらした影響を考察する試みです。

伊藤隆介氏のインスタレーション「Realistic Virtuality」

茨城県近代美術館でサブカルチャーを扱うのは初めての試みですが、批判的な声は聞かれなかったとのこと。会場冒頭に設けられた写真撮影可能エリアが親子連れで賑わっていたように、美術館にあまり縁がなかった客層にもアピールできているようです。幼少時に(再放送ですが)放送を見て熱狂していたウルトラマン世代としては、公立美術館にウルトラセブンのマスクが並ぶさまは、誇らしいような少し恥ずかしいような気もします。

同時期には近くの水戸芸術館現代美術ギャラリーで、美人タレントやAKB48とのコラボ作品で話題の「清川あさみ|美女採集」展も開催中。「美女と野獣」ならぬ「美女と怪獣」でお楽しみください。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2011年11月4日 ]

©円谷プロ

 
会場
会期
2011年11月3日(木)~2012年1月15日(日)
会期終了
開館時間
9:30~17:00(入館16:30まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月1日)
臨時休館日あり(展示替え等の館内作業等のため)
住所
茨城県水戸市千波町東久保666-1
電話 029-243-5111
公式サイト http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/
展覧会詳細 ウルトラマン・アート! 時代と創造—ウルトラマン&ウルトラセブン 詳細情報
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