《姫路はりこ『つちのこ』》

この作品の応援メッセージを見る

《姫路はりこ『つちのこ』》 作者:松尾 隆

姫路市書写の里・美術工芸館


ユーモラスな表情にカラフルなお腹部分、ずんぐりとした体形に緑の円らな瞳-この作品は、姫路の伝統工芸品である「姫路はりこ」の「つちのこ」です。
「つちのこ(槌の子)」といえば未確認動物(UMA)のひとつで、兵庫県の旧・千種町(現・宍粟市)では2億円の懸賞金がかけられたことも。その「誰も捕まえたことのない生物」を姫路はりこで表現したのが、洗練された美しい張り子を作るといわれていた松尾 隆さんです。
姫路はりこは明治初期の創業といわれ、張り子の型が崩れないよう、傷みやすい木型ではなく、土製の瓦型を使用し製作しました。主に面や人形が作られていますが、中でも播磨国総社の大祭「一つ山」「三つ山」の置山を象ったものが非常に姫路らしく特徴的です。


担当者からのコメント

全国各地の祭事や棟上げなどで広く用いられている「姫路はりこ」は、今もなお、郷土玩具や伝統工芸品といった枠を超えて愛され続けています。現在、その技術・技法は隆さんの息子の哲さんに受け継がれ、全国からの注文を、なんと一人でこなしています。当館の工芸工房では、哲さんの実演を毎週土曜日・日曜日に行っており、開館日の開館時間中であれば、予約無しで、いつでも張り子の絵付けにチャレンジしていただけます(別途有料)。
また、姫路はりこ「つちのこ」は、郷土玩具室にて常設展示中です。
この「つちのこつっちー」のように、来年も図太く、「そんなん知らんしー」とふてぶてしく、そして愛嬌たっぷりに生きていきましょう!
皆様の2025年がステキな1年でありますように。
ご来館、心よりお待ちいたしております。

この作品の応援メッセージを見る
この作品に投票する
投票は締め切りました。たくさんの応援ありがとうございました。
おすすめレポート
学芸員募集
【文化施設】荻窪三庭園・東山旧岸邸スタッフ募集! [荻窪三庭園 または 東山旧岸邸]
東京都
【公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集! [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
東京都
令和8年4月1日付採用 栃木市職員募集! [栃木市]
栃木県
学芸員募集中!奄美和光園交流会館 [奄美和光園交流会館]
鹿児島県
高知市職員(発掘調査員)募集 [高知市民権・文化財課]
高知県
展覧会ランキング
1
国立科学博物館 | 東京都
特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」
開催中[あと49日]
2025年7月12日(土)〜10月13日(月)
2
東京国立近代美術館 | 東京都
ミュージアムで謎解きを ミュージアムラリー2025
開催中[あと34日]
2025年8月6日(水)〜9月28日(日)
3
東京国立博物館 | 東京都
特別展「江戸☆大奥」
開催中[あと27日]
2025年7月19日(土)〜9月21日(日)
4
国立西洋美術館 | 東京都
スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで
開催中[あと34日]
2025年7月1日(火)〜9月28日(日)
5
東京都美術館 | 東京都
ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
開催まであと18日
2025年9月12日(金)〜12月21日(日)