
《東海道五拾三次 石薬師 問屋場ノ図》 歌川広重 判型:中判錦絵 制作年:天保11年(1840)頃
宿場町には公用の旅人や荷を運ぶための人馬の提供が義務付けられており、宿場ごとのリレー形式で目的地を目指しました。本図は、継立業務を行うための施設「問屋場」での一幕。人足たちが忙しなく荷を積み替える中、一仕事終えた馬たちは水を飲んだり、蹄の手入れを受けたりしています。
担当者からのコメント
特にご注目いただきたいのは、蹄の手入れを受ける焦げ茶色の馬。協力的にひょいと前脚を上げ、人足の作業を見つめる仕草がなんともキュートです。