《冨嶽三十六景 隅田川関屋の里》 葛飾北斎 天保元~4年(1830~33)頃
太田記念美術館
北斎の代表作「冨嶽三十六景」のうちの一図です。場所は隅田川のほとりにある村里。馬に乗った三人の武士たちが、土手の上を慌ただしく疾走しています。
担当者からのコメント
馬が疾走する場合、本来であれば後ろ足は揃っていなければなりませんが、馬の走っている感じを出すために、北斎はあえて足の位置をずらして描いたようです。馬の走っている姿、ぜひ細かいところまでご注目ください。
「大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞」を受賞しました