様々なジャンルのアーティストが行っている表現活動に目を向けたシリーズ展「あざみ野コンテンポラリー」の第15回として、ドイツ/日本を拠点に活動するSHIMURAbrosの個展を開催します。
ユカとケンタロウによる横浜出身の姉弟ユニットSHIMURAbrosの創作の源泉は「映画」であり、映画表現の本質である「光」を表現し、それを物質に変換することを試みています。映画、映像作品のみならず、鑑賞者の移動によって映像的に変化してゆく光学ガラスによる彫刻シリーズのほか、3Dプリンターに映画の3次元データを送り「映画的空間」を立体的に表現したシリーズやインスタレーション作品など、さまざまな実験的作品群をご紹介します。
SHIMURAbrosの作品を貫く「映画」の原型は、約130年前の1895年フランスのリュミエール兄弟が開発したシネマトグラフに溯ります。映画草創期、スクリーンに投影された映像は多くの人々に驚きをもって迎えられたといいます。映画の歴史とそのメカニズムをふまえ、人間の知覚の在り方を探求し続けるSHIMURAbrosの多岐にわたる表現手法を通して、「見る」ことに出会い直し、その作品世界をお愉しみいただければ幸いです。
――――
関連イベント
1.アーティストトーク
SHIMURAbrosのユカ&ケンタロウが、展覧会「雲をつかんで虹を見た」のコンセプトや出品作品の背景、創作の原点、そしてこれからのビジョンについて語ります。
出演|SHIMURAbros(出品作家)
日時|10月5日(土)15:00-16:00
会場|3階アトリエ
定員|50名(要事前申込、先着順)
料金|無料
●保育あり
2.あざみ野カレッジ「SHIMURAbrosと巡る映画史の旅」
映画の成り立ちを、幻燈機やアナログフィルム、映画映写機など実際にご覧いただきながら解説します。映画にまつわる作品を作り続けるSHIMURAbrosと一緒に、リュミエールの列車に乗って映画の歴史へと旅立とう!
講師|SHIMURAbros ケンタロウ(出品作家)
日時|10月19日(土)14:00-16:00
会場|3階アトリエ
定員|40名(要事前申込、先着順)
料金|1,000円
●保育あり
3.上映会+トーク [ SHIMURAbros × 森山未來 ]
上映作品「Seeing Is Believing/見ることは信じること」(2018)にパフォーマーとして出演した森山未來氏(俳優、ダンサー)をゲストにお迎えし、2組のアーティストの創造力がクロスオーバーした制作の舞台裏や、現代アートへの造詣も深い森山氏によるSHIMURAbros作品評など、約1時間のトークを予定しています。
上映作品|「Seeing Is Believing/見ることは信じること」他
トーク出演|SHIMURAbros(出品作家)×森山未來(俳優、ダンサー)
日時|10月26日(土)14:30-16:30(開場14:00)
会場|1階レクチャールーム
定員|190名(要チケット、全席自由席)
料金|前売りWebチケット1,200円/当日券1,500円
※前売りWebチケット完売の場合、当日券の販売はありません。
●保育あり
4.担当学芸員によるギャラリー・トーク
本展を企画した担当学芸員が展示室1と展示室2を参加者の皆さんと一緒にまわりながら、出品作品についてお話しします。
日時|10月13日(日)14:00-15:00
会場|展示室1・2
事前申込不要、参加無料
1~3のお申込みはHPから