[特別展]　湖北の王たち －神功皇后から継体天皇へ－

湖北の古代は伊香（いかご）氏、坂田（さかた）氏、息長（おきなが）氏といった王たちの活躍によってひらかれました。 伊香氏は現在の伊香郡を拠点に活躍しました。伊香氏の始まりは、羽衣伝説にあるといわれます。それは記録に残る日本最古の伝説です。全百三十基をこす古保利古墳群は、安定した長期政権を物語ります。 坂田氏は、ヤマト政権と密接に結びつき、長浜平野に最古の前方後円墳である茶臼山古墳を築き上げました。この特殊な形と大きさの古墳は、ヤマトとの信頼関係のある王にのみ許されたといわれます。 息長氏は、日本で最古の歴史書「日本書紀」に神功皇后（息長帯比売：おきながたらしひめ）の父として登場、のちには継体天皇を擁立し、支え、ヤマト政権の中でその地位を不動のものとしました。